マウス抗体アイソタイピングキットは、マウスモノクローナル抗体のクラス/サブクラス 4種類(IgM、IgG1、IgG2a、IgG2b)と L鎖 2種類(κ、λ)を同定します。本製品は、5分以内で迅速にアイソタイプを検出可能なラテラルフローアッセイで、従来のELISA法よりも便利なキットです。
背景
アイソタイピングについて
異なるアイソタイプおよびサブクラスの抗体は、通常、in vivo で異なるエフェクター機能を示します。したがって、ハイブリドーマをスクリーニングする場合、望ましいサブクラスおよびアイソタイプを持つ高産生クローンに的を絞ることが必要です。
加えて、免疫グロブリンの最良の精製法を検討する上で、モノクローナル抗体のクラス・サブクラスの決定は有用です。例えば、IgAやIgM抗体は多くの場合サイズ(ゲル排除)による精製か、イムノアフィニティ分離カラムによって精製されます。一方、IgG2aおよびIgG2bは プロテインAによって pH7〜8 で精製されます。IgG1 は、pH8〜9でプロテインAに結合します。
使用目的
抗体溶液100 μLを、本製品のカセットにロードすると、抗体のアイソタイプがラインで表示されます。また、テストの成否を示す別のラインはコントロール(C)に表示されます。
使用例
構成内容
5、10、20テストの3種類の包装サイズで販売しています。(品番:ISO-M6-5、ISO-M6-10、ISO-M6-20)
それぞれテスト数分のパウチが含まれ、各パウチに2種類のカセットが入っています。
- カセット(IgG1、IgG2a、IgG2b 検出用)
- カセット(Kappa、Lambda、IgM 検出用)
サンプル調製・プロトコール
サンプル調製方法
細胞培養上清 | 精製済み抗体 | 腹水 |
---|---|---|
PBSで 1:100 に希釈。 (原液でも使用可能。) |
PBSで 0.5〜2 μg/mL に希釈 |
腹水には、複数のイムノグロブリン(Ig)が通常含まれるため、推奨いたしません。なお、腹水サンプル中における主要なアイソタイプの相対的分布を決定する目的ではご使用いただけます。(PBSで 1:10,000 に希釈。) |
プロトコール
- 水平な場所にカセットを置きます。
- サンプルウェルに抗体液 80〜100 μL を加え、5分間待ちます。
- 抗体のアイソタイプに対応する赤色ラインと、「C」の位置にある赤コントロールラインが5分程で表れます。
NOTE: Do not read after 20 minutes.
NOTE:If the color of tissue culture medium causes high background, 40-60 µL PBS can be chased to clear the background.
簡単、迅速にアイソタイピング!100 μL のサンプルをウェルに入れるだけ
マウス抗体アイソタイピングキット
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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