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記事ID : 16701
研究用

マウス脳微小血管を簡便かつ高効率で分離可能 マウス脳微小血管分離キット

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本キットは、マウスの脳サンプルから微小血管を分離するためのキットです。
簡便なプロトコールで、かつ高収量が期待できます。

特長

  • 簡便なプロトコールかつ高収量
  • 組織をすり潰す乳棒(再使用可能)が付属

構成内容

  • 溶液A
  • 溶液B
  • 乳棒
  • ストレーナー1
  • ストレーナー2

プロトコール

マウスの脳(半分または全量)を1サンプル使用する場合
サンプルの前処理
1. 溶液Aと溶液Bを氷上で冷やします。
2. 採取したマウスの脳を1X PBSで洗浄し、組織屑を除去します。
大脳皮質、海馬、線条体を切り出し、60 mm Falcon® ペトリ皿(Corning社 品番:353004)上で8 mL の溶液Aに浸します。
3. ペトリ皿を解剖顕微鏡下に置き、素早く髄膜を取り除きます。
組織ホモジネートの調製
4. 組織のみを1.5 mL マイクロ遠心チューブに移します。
氷上もしくは冷蔵室にて、付属の乳棒でチューブ内の組織をホモジェナイズします。

4.1 組織を十分にすり潰します(100回程度)
4.2 0.2 mL の溶液Aを添加し、さらにすり潰します(200回程度)
4.3 0.2 mL の溶液Aを添加し、さらにすり潰します(100回程度)
脂質層の分離・除去
5. 5 mL の溶液Bを50 mL 遠心チューブに分注し、氷上で冷やします。
6. 4.で調製したホモジネートを、5.の50 mL 遠心チューブに移します。
0.4 mL の溶液Aで1.5 mL マイクロ遠心チューブを洗浄し、溶液を50 mL 遠心チューブに回収します。
洗浄-回収の工程をさらに3回繰り返します。
50 mL 遠心チューブ内の液量は、7 mL(0.2 mL + 0.2 mL + 5 mL + 0.4 mL x 4)になります。
7. 同じ50 mL 遠心チューブにさらに3 mLの溶液Aを添加します。
ボルテックスでよく混合し、4℃にて4,000 rpmで10分間遠心します。
8. 50 mL 遠心チューブ内の一番上の脂質層を、1 mL ピペットチップで慎重に取り除きます。
脂質層を取り除くと、50 mL 遠心チューブ内のホモジネートは7-7.5 mL残ります。
9. 残ったホモジネートと同量の溶液Aを50 mL 遠心チューブに添加します。
ボルテックスして混合し、4℃にて4,000 rpmで10分間遠心します。
微小血管の回収
10. 上清を取り除いた後、ペレットに2 mL の溶液Aを添加しピペッティングにより再懸濁します。
11. 新しい50 mL遠心チューブにストレーナー1をセットし、10.で調製した懸濁液をストレーナー1に通しろ液を回収します。
12. 別の容器にストレーナー2をセットし、11.で回収したろ液をストレーナー2に通します。
マウス脳微小血管はストレーナー2に回収されます。
13. ストレーナー2を0.75 mL の溶液Aで洗浄します。
微小血管のロスを最小限にするために、洗浄はむらがないよう丁寧に行ってください。
14. ストレーナー2を逆さまにして、35 mm 培養皿(Corning社 品番:430165)にセットします。
1.5 mL 溶液Aでストレーナー2に回収された微小血管を洗い落とします。

マウス脳微小血管分離キット

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Mouse Brain Microvessel Isolation Kit詳細データ OBL P750-4 4 RXN
¥272,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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