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NEK3はタンパク質キナーゼのNEKファミリーメンバーであり、NIMA(everinmitosisgenea)と高いアミノ酸相同性をもつ。NEK3mRNAは全ての増殖細胞株において検出でき、細胞周期において発現レベルの変化がほとんどない。プロラクチン受容体シグナル伝達では、VAV2がNEK3によりリン酸化され活性化される。NEK3をチャイニーズハムスター卵巣細胞で過剰発現させるとプロラクチンに応答して細胞骨格の再組織化が増大するが、siRNAによりNEK3発現を下方制御するとこれらの効果が遮断される。プロラクチンはNEK3とパキシリン間の相互作用を刺激し、これによりパキシリンのリン酸化が増大する。乳房組織マイクロアレイによる解析では、悪性検体は正常検体に比べてNEK3発現の著しい上方制御が見られた。