本商品は、独自メカニズムを採用した、活性型NFκB p65 (Ser65) もしくはトータル NFκB を別々に検出できる高感度ELISAキットです。
背景
古典的NFκB経路が刺激されると、IκBのリン酸化とそれに続く分解が誘導されます。リン酸化は、IKKαやIKKβを含むIκキナーゼ(IKK)と呼ばれる特異的なタンパク質セットにより制御されています。正常な条件下では、IκB は p65 または Rel Aを細胞室内に隔離するという重要な制御分子として働き、これにより NFκB依存性転写が遮断されます。IKKにより IκBがリン酸化されると、p65 が遊離し、p50サブユニットと自由に結合します。p50 は DNA結合活性を保持し、p65はトランス活性化因子として作用しています。この複合体形成によりNFκB複合体が核へ移行し、これに伴ったNFκB依存性遺伝子の上方制御が誘導されます。炎症、感染、がんといった数々のヒト病理条件において、このシグナル伝達ネクサスが破壊されることが報告されています。
特長
- 迅速:活性化型NFκB p65をわずか〜1.5時間で迅速に検出
- ハイスループット:EMSAやウェスタンブロットより迅速な96ウェルプレートベースの手法
- 測定方法:比色法 (HRP)
- 交差種:ヒト、マウス、ラット
- 検出波長:450 nm
構成内容
- 96ウェルマイクロプレート
- 細胞溶解バッファー (5X)
- 洗浄バッファー (10X)
- リン酸化 NFkB p65 (Ser536) キャプチャー抗体
- リン酸化 NFkB p65 (Ser536) 検出抗体
- NFkB p65 (Total) キャプチャー抗体
- NFkB p65 (Total) 検出抗体
- エンハンサー溶液
- TMB基質
- 停止溶液
- ポジティブコントロール (HeLa細胞ライセート)
- プレートシーラー
アッセイ原理
本キットはサンドイッチELISAフォーマットをベースに独自メカニズムを取り入れた、従来よりも柔軟かつ使いやすく、アッセイ時間を短縮したキットです。従来のようなキャプチャー抗体が固相されたプレート上に対象物を補足するのではなく、溶液中でキャプチャー抗体及び検出抗体が対象物に結合し、その後、独自メカニズムによりプレートに固相され、検出します。
NFκB p65 (Total/Phospho) ELISA kit
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
NFkB p65 (Total/Phospho) ELISA Kit | ENZ | ADI-EKS-446A | 96 WELL |
¥172,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
- 「NFκB p65 (Total/Phospho) ELISA kit」は、下記のカテゴリーに属しています。