血漿/血清サンプルからRNAおよびDNAを連続精製可能なキットです。

血漿/血清サンプルからRNAおよびDNAを連続精製可能なキットです。

本製品は、血漿/血清サンプルからDNA(血液循環DNA;Cell‐Free Circulating DNA,cfc‐DNA)およびRNA(血液循環RNA,エクソソーム由来RNA)を連続的に分離可能な、迅速・簡便性、信頼性、再現性に優れたキットです。 Norgen(NOG/ノルジェン)社独自の分離マトリクス樹脂を用いた新しいスピンカラムは、10μLから200μLという少量の血漿/血清サンプルからでもRNAおよびDNAの抽出を可能にします。また、本製品は凍結または新鮮な血漿/血清サンプルから様々なサイズの血液循環RNAやエクソソーマルRNA、血液循環DNA(cfc-DNA)を分離できます。また、他社品と比較し、Norgen社キットはフェノール/クロロホルム処理やプロテアーゼ処理を必要としません。RNAおよびDNAは最終的に10μLから25μLで溶出されます。
※なお、血液検体の凝固剤はEDTAまたはクエン酸をご使用ください。本キットは血清および血漿(EDTAまたはクエン酸処理)中のRNA/DNAの分離に適しています。ヘパリンは、RT-PCR等下流のアプリケーションに影響し、除去する方法が確立されていないため推奨できません。
全血の保存には、Norgen社「血漿中 cf-DNA / cf-RNA 保存チューブ」 もご使用いただけます。
■ DNA/RNA精製後のアプリケーション
■ 使用方法

<その他用途>
| 血清/血漿 最低必要量 | 10μl |
|---|---|
| 血清/血漿 最大必要量 | 200μl |
| 最低溶出量 | 10μl |
| 最大溶出量 | 25 μL |
| 精製RNAサイズ | 全サイズ(miRNA /small RNA <200ntも含む ) |
| 精製DNAサイズ | >50bp |
| 平均収量 | *検体によって異なります |
*血液循環RNAやエクソソームRNA,cfc-DNAの収量は、サンプル量や検体の個体差に左右されます。

図1. 血漿サンプル量の違いによるRNA量の比較
EDTA処理した血漿サンプル(50μL, 100μL, 200μL)から血液循環RNAを精製した。精製RNAを鋳型にmiR-21(図1A)およびハウスキーピング遺伝子5s rRNA(図1B)をRT-PCRによって測定した。miR-21および5s rRNAの転写産物はサンプル量に応じて直線的に増加した。

図2. 溶出バッファー量の違いによるRNA抽出効率の検討
EDTA処理した血漿サンプルを200μL用いて、異なる溶出容量(10μL,15μL,25μL)によってRNA抽出を行った。 精製RNAを鋳型にmiR-21(図2A)およびハウスキーピング遺伝子5s rRNA(図2B)についてRT-PCRによって測定した。 溶出バッファーの量を減らすことによって、いずれのRNAについても効率よく濃縮できた。

図3. 他社製品との比較
図3A.Norgen(NOG)社キットおよび各社RNA精製キットを用いて精製したRNAを鋳型にmiR-21についてRT-PCRを行った。NOG社キットは他社品と比較して高効率で分離・精製することがわかる。
図3B.NOG社キットおよび各社DNA精製キットを使用して精製したDNAを鋳型に5S rRNA 遺伝子について定量PCRを行った。NOG社キットは他社品と比較して高効率で分離・精製することがわかる。

図4. PCR反応を阻害する夾雑物の影響
Norgen(NOG)社キットおよび各社DNA精製キットから抽出したDNAについて、異なる鋳型量(3μL, 6μL, 9μL)を用いて5S rRNA遺伝子を定量的PCRで測定した。鋳型量を増やした際のCt値の上昇は、PCR阻害を起こす夾雑物の増加が影響している。NOG社キットでは、鋳型量を増やした場合においても、PCR反応への影響は見られなかった。
| 品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
|---|---|---|---|---|
Plasma/Serum RNA/DNA Purification Mini Kit![]() |
NOG | 55200 | 50 PREP. |
¥132,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
© COSMO BIO