
図1: 異なる抗凝固剤(クエン酸塩、EDTA、ヘパリン)で採取した血液から単離したDNAを用いた、Taqman® qPCR反応におけるCt値の比較
GAPDHプライマーを用いた20 µLのqPCR反応に、それぞれの溶液を3 µLおよび9 µL使用し検証した。いずれの抗凝固剤においてもCt値は同等であり、各抗凝固剤によって得られたDNAは同等の収量および品質を示した。

図2: 異なる全血インプット容量から単離したDNA収量の比較
Norgen社の本Miniキットと競合他社のキットを用いて、20、50、100、200µLの全血からDNAを分離した。分離後、200µLの溶出液からそれぞれ15µLを1% TAEアガロースゲルにロードした。Norgen社の本Miniキットは、競合他社のキットよりも優れたDNA収量を示した。最左端のレーンはNorgen社のUltraRanger 1kb DNA Ladderを示す。

図3: Norgen社と競合他社のキットを用いた、リアルタイム PCR (TaqMan) 反応における増幅反応の比較
Norgen社の本Miniキット(青)と競合他社のキット(赤)を用いて、20、50、100、200 µLのヒト全血からDNA を分離した。各200 µLの溶出液から9 µLのDNAを、GAPDH TaqManプローブとプライマーを用いたリアルタイムPCR(総反応容量 20 µL) に使用した。
リアルタイムPCRではGAPDH遺伝子の増幅に成功し、血液のインプット量が増加するにつれてCt値が直線的に低下したことから、抽出されたDNAは高品質であり、感度の高い下流アプリケーションにも適していることが示唆された。
さらに、Norgen社のキットで抽出したDNAは、すべての血液インプット条件において、他社のキットよりも低いCt値で増幅された。以上より、Norgen社キットを用いて分離された DNA の収量と純度が高いことが示された。