- 【仕様変更】 MycoCatchトータルアフラトキシン (日本ハム株式会社) について(2015/03/04)
背景
カビ毒の1種であるアフラトキシンは、その強い毒性から各国で厳しい基準が設けられており、日本でも下記の規制があります。
食安発0331第5号 平成23年3月31日 「アフラトキシンを含有する食品の取扱いについて」
1.アフラトキシンを含有する食品の取扱い※1
2.検査方法
3.適用期日※2
※1 総アフラトキシン(アフラトキシンB1、B2、G1及びG2の総和)を10ug/kgを超えて検出する食品は、食品衛生法第6条第2号に違反するものとして取り扱うこと。
※2 平成23年10月1日より適用
食安発0816第2号 平成23年8月16日 「総アフラトキシンの試験法について」
I.総アフラトキシン試験法
(1)多機能カラムを用いた調製
(2)イムノアフィニティカラムを用いた調製
II.妥当性試験法※3
別添:事務連絡※4
※3 真度及び精度の目標値
試行回数:5、真度(%);70〜110%、併行精度(%);20≧、室内精度(%):30≧
※4 試験に用いる精製カラム等の一般名と代表的な商品名について
食安監発0816第7号 平成23年8月16日 「トウモロコシ中の総アフラトキシンの試験法について」
別添:総アフラトキシン簡易測定装置の基準※5
※5 基準を満たす簡易測定装置においても、試験法通知による試験法陰性の判定を行って差し支えない
使用目的
日本ハム(株)では、香辛料、加工食品等、様々な食品のアフラトキシンに適用できるイムノアフィニティカラム(IAC)「MycoCatchトータルアフラトキシン」を開発しました。
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商品名 | MycoCatchトータルアフラトキシン |
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内容 | 抗アフラトキシン抗体結合ゲル充填カラム |
用途 | 食品中アフラトキシン(B1, B2, G1, G2)のクリーンアップ |
溶媒耐性 | アセトニトリル 10% / メタノール 40% |
使用期限 | 製造後12ヶ月 |
特長
- 幅広い適用食品
穀類、種実類、果実、豆類、香辛料、加工食品等、幅広く精製が可能です。 - 優れた有機溶媒耐性
メタノール濃度40%、およびアセトニトリル濃度10%までの希釈試料を精製できます。 - 優れた通液性かつ良好な回収率
通液性が良く精製時間が短いうえに、良好な回収率も得られます。 - アフラトキシンM1もクリーンアップ可能
アフラトキシンB1、B2、G1、G2に加え、M1の精製も可能です。
イムノアフィニティカラム(IAC)
抗アフラトキシン抗体結合ゲル充填カラム
抗原抗体反応による選択性の高いクリーンアップ方法
香辛料や加工食品、その他多機能カラムでは精製が不十分な試料の精製に最適
イムノアフィニティカラムを用いた試験法(例)
1. 抽出 | 粉砕均一化した試料50.0 gに水及びメタノール(1:4)混液200 mLを加える。 5分間ホモジナイズ又は30分間振とうする。 上清をろ過し、ろ液を抽出溶液とする。 |
2. 希釈 | 抽出溶液10.0 mLを量り採り、水を加えて正確に50.0 mLとする。 十分混合した後、ガラス繊維ろ紙を用いてろ過し、ろ液を希釈抽出溶液とする。 |
3. IAC | カラム内の保存液を排出する。 PBS 3mLを通液する。 希釈抽出溶液10.0mL (試料0.5g相当)をカラムに注入し、毎秒約1〜2滴の流速で通液する。 精製水10 mLを注入し、カラムを洗浄する。 アセトニトリル1 mLをカラムに注入し、5分間放置する。 さらにアセトニトリル2 mLをカラムに注入しする。 |
4. HPLC | 溶出液を45℃以下で窒素気流を用いて濃縮し、溶媒を除去する。 残留物にトリフルオロ酢酸 0.1 mLを加え、密栓して激しく撹拌する。 暗所で15分間放置する。 アセトニトリル及び水(1:9)混液 0.9 mLを加えてよく混合したものを試験溶液とする。 |
MycoCatchトータルアフラトキシン
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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MycoCatch トータルアフラトキシン / MycoCatch Total Aflatoxin ![]() |
NPH | MYC001 | 1 KIT [20 test] |
¥35,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
- 「MycoCatchトータルアフラトキシン」は、下記のカテゴリーに属しています。