解析効率の高いライブラリ作製が可能
最適なアダプターライゲーションにより、シークエンス解析可能なDNA断片の割合が高いライブラリの作製ができます。

図1. 定量PCRによるアダプターライゲーション効率の測定
各社ライブラリ作製キットを用い、生物種毎に2ライブラリを作製した(ヒト、Staphylococcus aureus、Rhodobacter sphaeroides(1ライブラリのみ)、大腸菌)。アダプターのライゲーション効率は、Kapa Biosystems社KAPA Library quantification kit(品番KK4873)を用い、定量PCRで測定した。
より多くのクラスターを同定することが可能
1ランあたりより多くのDNA断片について、シーケンスデータを得ることができます。

図2. 各社ライブラリー調製キットを用いて同定されたクラスターの割合。
ライブラリーは、各社のプロトコールと推奨サンプル量に従って各生物ごとに調製した(ヒト/黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)/ロドバクター(Rhodobacter sphaeroides)/大腸菌)。BioanalyzerとQubit fluorometer を使用して、サンプルの定量と最終濃度2 nMへの正規化を行った。サンプル各5 µLをMiSeqでシーケンス解析した(2 x 150 bp chemistry)。
マッピング可能なリードの割合が高いライブラリ作製が可能
ヒト、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、ロドバクター(Rhodobacter sphaeroides)のゲノムDNAをシーケンス解析した結果、高い割合でマッピング可能なリードを得ました(>92%)。
表1. 各生物由来のゲノムDNAシークエンス解析結果
Sequencing Stat |
Human |
Staphylococcus |
Rhodobacter |
Genome size, GC percentage |
~3 Gbp 45% GC |
2,821,361 33% GC |
4,602,977 69% GC |
Raw reads |
3,131,114 |
1,260,836 |
3,900,174 |
Mapped reads |
2,979,237(95.15%) |
1,174,111(93.12%) |
3,613,165(92.64%) |
Read length |
148.9 bp |
148.8 bp |
149.6 bp |
Total bases |
443,767,447 |
174,694,261 |
540,403,552 |
Genome fraction |
0.11 |
0.97 |
1.00 |
Avg. coverage |
0.15X |
62X |
117X |
各生物(ヒト、Staphylococcus aureus、Rhodobacter sphaeroides)の断片化ゲノムDNA75 ngを用い、NxSeq AmpFREE Low DNA Library kitでゲノムDNAライブラリを作製した。作製したライブラリをBioanalyzerとQubit fluorometerで定量、濃度調整(2nM)の後、各ライブラリ5 µLをMiSeq(2x 150 bp)でシークエンス解析した。
最小限のバイアス

図3. 異なるGC含量の生物のシークエンス解析におけるバイアス測定
Staphylococcus aureus(24% GC)、大腸菌(50% GC)、Rhodobacter sphaeroides(68%)からゲノムDNAライブラリを作製した。作製したライブラリをBioanalyzerとQubit fluorometerで定量、濃度調整(2 nM)の後、各ライブラリ5 µLをMiSeq(2x 150 bp)でシークエンス解析した。
迅速プロトコール
