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記事ID : 42907
研究用

コスモ・バイオでやってみました! ヒト唾液サンプルからの簡単なオキシトシン抽出法

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遠心エバポレーターがなくても簡単に抽出作業できる方法がないか、『ヒト唾液サンプルからのオキシトシン抽出法』をベースに自社ラボでいくつか条件を設けて試してみました。

プロトコール概要

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ELISA結果

oxytocin-extraction-method-enz_02.png

サンプル状態

ENZ_ADI900153A0001_01.jpg

図1. 唾液上澄サンプルにAssay Bufferを添加してボルテックスした状態

ENZ_ADI900153A0001_02.jpg

図2. 唾液上澄サンプルにAssay Bufferを添加し、超音波処理 (5分間) した状態

 

oxytocin-extraction-method-enz_03.jpg

図3. 凍結乾燥直後の状態

oxytocin-extraction-method-enz_04.jpg

図4. 凍結乾燥したサンプルにAssay Bufferを添加してボルテックスした状態

 

oxytocin-extraction-method-enz_05.jpg
図5. 各処理を行ったサンプルのアプライ直後の状態

考察

今回のプロトコールは、サンプルの濃縮方法 (減圧乾燥処理か凍結乾燥処理)による違いがあるか、違いがないようなら凍結乾燥処理方法でより簡単に抽出できる方法はないかを模索するためのものです。各処理方法で調整したサンプルの ELISA結果から、処理方法に関係なくオキシトシンの測定は可能であること、処理方法によってはサンプルの取り扱いやすさが変わることが分かりました。減圧乾燥したサンプルでは超音波処理することで Assay Buffer添加後の分散が容易になりました (サンプル番号①、図1、2参照) が、減圧乾燥の代わりに凍結乾燥させたサンプルでは超音波処理をしなくても容易に分散し (サンプル番号②、図3、4 参照)、また最後に卓上型簡易遠心機で遠心 (1分間) した上清を用いたほうがサンプルの濁りは減少し、サンプル①から⑤の中で一番取り扱いやすいことがわかりました。サンプルの濁り具合 (図5参照) はサンプル番号④>②>①>⑤>③ の順に減少しましたが、簡単なサンプル処理且つ濁り具合を軽減させる処理方法でバランスが良いのはサンプル番号⑤の処理方法でした。

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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