FBSと同様に使用できる代替品です Panexin CD (FBS代替品、動物由来成分不含)

Panexin CDは、ウシ胎児血清 (Fetal Bovine Serum; FBS) と同様に使用できる培地サプリメントです。化学的組成が明らかで、動物由来成分を含みません。

一般的に細胞培養用サプリメントとして使用されるウシ胎児血清 (FBS) には、数100種類のタンパク質や数1,000種類の代謝物が含まれています。ロットごとに各成分の濃度が変動するため、実験の再現性を確保するにはFBSのロットチェックが必要です。

FBSをPanexin CD に置き換えることで、培養培地中の生理活性成分のばらつきが大幅に減少し、高い実験再現性が期待できます。また、ロットチェックが不要となるため、時間とコストの削減にもつながります。

• 化学的組成が明らか (Chemically Defined)
  組換えタンパク質 (< 0.1 % w/v)、脂質、塩、 アミノ酸、微量元素、ホルモンを含む組成
• 動物由来成分不含
• ロット間差が非常に少なく、FBSのようなロットチェックは不要
• 接着細胞、浮遊細胞問わず、様々な細胞に使用可能
• GMP 準拠および ISO13485 認証の製造、品質管理

• 細胞培養を用いた製造に (CHO細胞、MDCK細胞、Vero細胞、ハイブリドーマなどの培養)
• 再生医療研究に（動物由来成分を使用しない培養が望ましい場合に）
• エクソソーム研究に（FBSに含まれるウシ由来エクソソームの影響を排除したい場合に）
• 高い再現性が求められる細胞アッセイに
• FBS使用量の削減に

使い方は簡単！FBSと置き換えるだけ！

• Panexin CDは、血清と同じように保管、使用可能です。最大37℃で解凍し、凍結融解の繰り返しは避けてください。
• 通常は培地に10%程度の濃度で添加し使用しますが、Panexin CDの濃度を最適化（もしくは基礎培地の組成を最適化）することで性能が向上します。

• 初代培養細胞など、一部の細胞については、段階的に無血清状態へ適応させる必要があります。

 10%FBS 
↓
 7.5 % FBS + 2.5 % Panexin 
↓
 5 % FBS + 5 % Panexin 
↓
 2.5 % FBS + 7.5 % Panexin 
↓
 1% FBS + 9 % Panexin 
↓
 10% Panexin 

【注意事項】
接着細胞を剥離するためにトリプシンを使用している場合、トリプシン阻害剤で不活性化する必要があります (1 mL inhibitor / 1 mL Trypsin)。Accutaseは、不活性化する必要はありません。

FBS添加時と同等の細胞増殖が見られます！

図1. 細胞増殖効果
様々な接着細胞を用いて、Panexin CDと FBS (10% in DMEM) の細胞増殖効果を比較した。細胞は10,000/cm² で播種し、37℃、5% CO₂で培養した。Panexin CD添加群では、FBS添加群と同等の細胞増殖が見られた。

※  表示価格について