
ParaClearは、無臭で危険性が低く、組織学的処理や染色に適した透徹試薬です。
ナフサ-石油誘導体で、キシレンに代わる透徹、脱パラフィン、染色用の試薬です。ParaClearは、通常の組織処理の最終段階でアルコールを除去し、浸潤用のパラフィンと混和します。また、キシレンよりも引火点が高く、実験室での引火性の危険を低減します。
ParaClearは、キシレンや他の透徹試薬で見られるような、試料の硬化や脆さの原因となることはございません。
また、d-リモネン系の透徹剤に見られる油性成分もございません。
キシレンほど効果的に脂肪を除去することはできませんが、最初のステーションでキシレンを使用し、ParaClearで仕上げることで、これを克服することができます。このキシレンとParaClearの組み合わせは、特殊な処置にも使用可能です。
利点
キシレンよりも高い引火点により、実験室での危険を減少。
注意点
- 組織処理には、ある程度の時間を延長する必要がある。(延長は、ステーションごとに10〜15分程度)
- 装置を洗浄するために、キシレンを使う必要がある。
- カバーガラスの前に、キシレンでリンスが必要。