PCR法によるレプリコンタイピングキットです。レプリコン検出によりプラスミドの特徴付けと分子同定を迅速かつ簡便に行うことができます。細菌株の広範なパネルを試験する上で有用です。
背景
抗菌剤耐性の拡散を説明する上で、耐性プラスミドの疫学が主要な課題となります。プラスミドは、それらの系統発生学的な関連性をもとにそれぞれの系統群に分類できます。現在、PCRによるプラスミドの分子同定と分類が可能ですが、これはプラスミド複製制御(レプリコン)の検出を基盤としたものです。すなわち、レプリカーゼ遺伝子(rep)とシス作用性制御因子をコードする大きな天然起源のプラスミド部分であり、プラスミドDNA複製とそのコピー数を調整するプラスミド複製制御(レプリコン)の検出を基盤とするPCR手法です。大多数のレプリコンはプラスミド不和合性に寄与することが実証されているため(Couturier et al. 1989)、これらレプリコンのどれかひとつを検出することは、プラスミドをそれぞれのIncグループへと臨時に分子帰属させることと判断できます。PCRを基盤としたレプリコンタイピング(PBRT)は、Italian National Institute of Health in Rome, Italyの研究ディレクターであるAlessandra Carattoliにより開発された腸内細菌科におけるプラスミド同定とタイピングに効率的な手法であり(Carattoli et al. in 2005)、その後、Diatheva社によって工業化されました。2005 PBRTスキームでは、8回のPCR反応により18種のレプリコンを検出できました。近年、新規レプリコンやプラスミド型を同定できるようにPBRTスキームを最新のものに変更しました。
特長
- 簡単・迅速にプラスミドの特性評価と同定を行います。
構成内容
使用例
PBRT 2.0 kit - New replicons (P1, N2, FIB-KN, FIB-KQ, X4)
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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PBRT 2.0 kit - New replicons (P1, N2, FIB-KN, FIB-KQ, X4)![]() |
DTV | MBK0078 | 192 RXN |
¥215,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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