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脱チロシン化チューブリン抗体は、癌に特有の修飾を検出できる抗体です。

背景

微小管は、細胞分裂のメカニズムおよび制御に関わる細胞骨格です。微小管はチューブリンへテロダイマーが重合して形成されます。

チューブリンは、αサブユニットのC末端にチロシンの付加/除去を受けるチロシンサイクルなど、特異的な翻訳後修飾を受けます(図1)。このサイクルには、TTL(Tyrosine, Tubulin, Ligase) およびTCP (Tubulin CarboxyPeptidase)の2つの酵素が関わっており、チロシン化チューブリン(Tyr-tubulin) および脱チロシン化チューブリン(Glu-tubulin)を生成します。第3のチューブリン(Δ2-tubulin)は、Glu-tubulinのα鎖のC末端からGlu残基が離脱したものです。

Tyr-tubulinは細胞周期を循環している細胞で主に発現します。Glu-tubulinは神経細胞で豊富ですが、他の細胞種でも安定した微小管で存在しています。Δ2-tubulinは、通常神経特異的ですが、線維芽細胞や上皮細胞由来の腫瘍細胞で、Glu-tubulinとともに異常に蓄積されることが、ヌードマウスで報告されています。

この異常な蓄積は、TTLの抑制によるものであり、癌細胞の選択的マーカーとして利用できます。

チロシン化/脱チロシン化サイクル
図1. チロシン化/脱チロシン化サイクル

 

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使用例

図2.乳癌組織におけるGlu-及び2-Tubulinの免疫組織化学染色
図2.乳癌組織におけるGlu-及びΔ2-Tubulinの免疫組織化学染色
乳癌組織におけるGlu-tubulin(A-D)及びΔ2-Tubulin(E,F)をパラフィンで法埋し、染色した。ヘマトキシリンを用いて核を青色に、Glu-tubulin及びΔ2-Tubulinをそれぞれの抗体で茶色に染色した。
A:正常な乳房組織におけるGlu-tubulin
B:乳癌組織におけるGlu-tubulin-negative(grade 1)
C:乳癌組織におけるGlu-tubulin-positive(grade 2)
D:乳癌組織におけるGlu-tubulin-strongry positive(grade 3)
E:正常な乳房組織におけるΔGlu-tubulin
F:乳癌組織におけるΔ2-tubulin-strongry positive(grade 3)

参考文献

1. Bouzioukh F, Tell F., Jean A., and Rougon G. (2001) J. Neuroscience Vol 2 n°3 July 1 pp 4721-4730.APNST
2. Djoher Nora Abrous, Walter Adriani, Marie Francoise Montaron, Catherin Aurousseau, Genevieve Rougon, Michel Le Moal, Pier Vincenzo Piazza The Journal of Neuroscience, May 1. 2002, 22 (9): 3656-3662
3. Tanja Schmandt, Eybe Meents, Gudrun Gossrau, Volker Gornik, Shigeo Okabe, Oliver Brustle Stem Cells and Development 14:55-64 (2005)

脱チロシン化チューブリン抗体

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Anti Glu-Tubulin (detyrosinated form of the tubulin alpha), Human (Rabbit) 詳細データ AYS ABC0101 300 UG
販売終了
Anti δ2-tubulin, Human (Rabbit) 詳細データ AYS ABC0102 300 UG
販売終了

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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