IgEのレセプターサブユニットであるFcεRIαを検出する抗体です。
背景
FcεRIα について
FcεRIαはアレルギーの原因となるIgEのレセプターのサブユニットで、IgEと直接結合するサブユニットであるが、シグナル伝達には別のサブユニットが必要である。IgEリセプターは1個のα、1個のβ、2個のγサブユニットより構成される4量体である。
FcεRIαはマスト細胞や好塩基球等で高発現している。
マウスモノクローン抗体CRA1(AER37)は、FcεRIαと強く結合するが、IgEの結合部位と別の部位で結合するためIgEとは競合しない。CRA2(AER24)抗体はFcεRIαのIgE結合部位に結合するためIgEの結合したリセプターには結合しない。CRA1とCRA2モノクローン抗体の両方を用いる事によって、IgEとリセプターの結合量を定量することができる。
本製品はマウスハイブリドーマ細胞を無血清培地で培養した培養上清より弊社独自のプロトコールでマイルドな条件で精製したIgG画分である。
構成内容
- ウエスタンブロッテイング (〜1 ug/ml)
- フローサイトメトリー
- 免疫組織染色
- CRA2抗体も用いる事により、IgEとリセプターの結合量を定量できる。
性状
1.6 mg/ml in PBS buffer (pH 7.4) 50% glycerol、ろ過滅菌済み、azide不含有
アイソタイプ
- CRA1: IgG2b (κ)
- CRA2: IgG1 (κ)
実験例
図 CRA1及びCRA2抗体を用いた細胞染色によるFACS解析
1. CHO/αβγ(1x105)細胞にCRA1又はCRA2抗体を添加室温で20分反応させる。
2. PBSで洗浄
3. anti-mouseIgG goat antibody (FITC標識)を添加し室温で20分反応させる。
4. PBSで洗浄
5. 洗浄した細胞をFACSで解析
FcεRIα 抗体(クローン:CRA1)
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Anti FcεRIα, Human (Mouse) Unlabeled, CRA1![]() |
BAM | 72-001 | 100 UG |
¥47,200 |
Anti FcεRIα, Human (Mouse) Biotin, CRA1![]() |
BAM | 72-003 | 50 UG |
¥42,400 |
Anti FcεRIα, Human (Mouse) Fluorescein Isothiocyanate, CRA1![]() |
BAM | 72-004 | 50 UG |
¥42,400 |
FcεRIα 抗体(クローン:CRA2)
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Anti FcεRIα, Human (Mouse) Unlabeled, CRA2![]() |
BAM | 72-005 | 100 UG |
¥47,200 |
Anti FcεRIα, Human (Mouse) Biotin, CRA2![]() |
BAM | 72-007 | 50 UG |
¥42,400 |
Anti FcεRIα, Human (Mouse) Fluorescein Isothiocyanate, CRA2![]() |
BAM | 72-008 | 50 UG |
¥42,400 |
参考文献
CRA1抗体は文献3、4で、CRA2抗体は文献3使われました。
1. Ra C et al Nature 341:752 (1989)
2. Hakimi J et al J. Biol. Chem. 265:22079 (1990)
3. Yamaguchi M J. Immunol. 162: 5455 (1999)
4. Suzukawa M et al. Int. Immunol.:1249 (2005)
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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