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研究用

肝疾患における有用な検出ツール TGF-β切断面認識抗体

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弊社抗体ブランド CACでは理化学研究所分子細胞病態学研究ユニット( 現: 生命医科学研究センター肝がん予防研究ユニット)の開発したTGF-1βの活性化断片の切断面を特異的に認識する抗体を製品化いたしました。TGF-β活性化のメカニズム解明や 肝線維化、肝硬変および肝再生不全等、肝疾患における有用な検出ツールとしてご活用ください。

背景

TGF-βは、LAP (Latency Associated Protein)と呼ばれるプレペプチド部分にトラップされた「潜在型」複合体として産生され、何らかの刺激を受けて 25kDの活性型TGF-βが潜在型複合体から放出されて受容体と結合し、様々な生理機能を発揮することが知られています。この反応は潜在型TGF-β活性化反応と呼ばれ、生理的な活性化因子には、トロンボスポンジンやインテグリンなどの細胞接着分子や、セリンプロテアーゼ、システインプロテアーゼ、 MMPなどのタンパク分解酵素などがあり、それらは臓器特異的であるとされています。

理化学研究所 生命医科学研究センター肝がん予防研究ユニットは、セリンプロテアーゼのプラスミンと血漿カリクレインがTGF-βの放出や活性化を誘導して肝疾患に関与することに着目し、その 切断部位が潜在型TGF-β1分子LAP部分の56Lys-57Leu(プラスミン)、58Arg-59Leu(血漿カリクレイン)であることを見出しています。

ご提供者:国立研究開発法人 理化学研究所 生命医科学研究センター肝がん予防研究ユニット 小嶋 聡一 先生

使用例

(A)
CAC_RIKCPPT56_2.jpg
(A)左:肝炎モデルマウス、右:正常マウス
肝炎モデルマウスと正常マウスの肝臓切片をActive TGF-β1 LAP-D (R58) (品番:RIK-MA-R58)抗体を用いて免疫組織化学(IHC)染色した。

(B)
CAC_RIKCPPT56_3.jpg
(B)GST-TGFβをカリクレインで切断したものをActive TGF-β(L59)(品番:RIK-CP-PT59)抗体を用いてウエスタンブロット解析。

TGF-β切断面認識抗体 ポリクローナル抗体

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Anti Latent TGF-BETA(LAP Degratate L59), Human (Rabbit) 詳細データ CAC RIK-CP-PT59 100 UL
¥50,000
Anti Latent TGF-BETA(LAP Degradate L57), Human (Rabbit) 詳細データ CAC RIK-CP-PT57 100 UL
¥50,000

TGF-β切断面認識抗体 モノクローナル抗体

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Anti TGF-β1 LAP-D (R58) (LAP Degradates C-Terminus side cut end R58),  (Mouse) , 18F9-16詳細データ CAC RIK-MA-R58 100 UG
[1mg/mL]
¥50,000
Anti TGF-β1 LAP-D (L59) (LAP Degradates N-Terminus side cut end L59),  (Mouse) , 6D6詳細データ CAC RIK-MA-L59 100 UG
[1mg/mL]
¥50,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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