SSRP1 & SPT16抗体は、転写調節やDNAの複写、ヒストン修飾等に有用です。
背景
FACT(Facilitates Chromatin Transcription)はクロマチンのリモデリングに関与する複合タンパク質であり、SSRP1とSPT16の2つのサブユニットで構成されています。
ショウジョウバエを用いた近年の研究により、FACTはDNA結合タンパク質の一種であるGAGA因子と複合体を形成して塩基配列特異的なクロマチンの構造変化を調節することが示唆され、ショウジョウバエより同定されたSSRP1(dSSRP1)とSPT16(dSPT16)はFACTとGAGA因子を結びつける重要な新規ファクターとして注目されるようになりました。
弊社抗体ブランド「CAC(CosmoBio Antibody Collection)」では、本研究の第一人者である国立遺伝学研究所、広瀬進先生のご協力により、免疫染色やChIPにおいて高い実績を持つ抗体を試薬化しました。転写調節やDNAの複写、ヒストン修飾等の有用な研究ツールとしてぜひお役立て下さい。
提供者:国立遺伝学研究所 広瀬 進 先生
使用例
図1 GAGA因子-FACT複合体による塩基配列特異的なクロマチンリモデリング
図2 唾腺染色体の免疫染色
(A)dSSRP1抗体(品番:NIG-L1-SHA1)、(B)dSPT16抗体抗体(品番:NIG-L1-SHA2)
- Shimojima, T. et al., (2003) Genes & Dev. 17,1605-1616
- Saunders, A. et al., (2003) Science, 301, 1094-1096
- Nakayama, T. et al., (2007) Genes & Dev. 21, 552-561
ショウジョウバエのクロマチン研究用 SSRP1 & SPT16抗体
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Anti SSRP1, Drosophila (Rabbit) Unlabeled | CAC | NIG-L1-SHA1 | 100 UL |
¥50,000 |
Anti SPT16, Drosophila (Rabbit) Unlabeled | CAC | NIG-L1-SHA2 | 100 UL |
¥50,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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