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研究用

マウス C-ペプチド I EIAキット

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マウスの血清・血漿および尿に含まれるマウスC-ペプチド I を直接的かつ特異的に定量するためのキットです。マウス体内のC-ペプチド I の変動を検討するうえで、極めて有効に使用できます。

背景

C-ペプチド(C-peptide)とは?

C-ペプチド(C-peptide)は、インスリン生合成の過程における前駆体であるプロインスリンの膵β細胞内でのプロセッシングによって生じるインスリンの副産物です。

インスリンと等モル比で血中に放出されるので、血中C-ペプチド濃度を測定することによって、膵β細胞のインスリンの分泌機能を推測することができます。C-ペプチドの半減期はインスリンのそれよりずっと長いという特徴を持っていることから、代謝が速いインスリンの変わりにC-ペプチドを測定することはインスリン分泌量の推測指標となり、臨床上広く利用されています。C-ペプチドの測定は臨床的にはインスリン治療中の糖尿病患者のβ細胞機能の評価(インスリン測定の代用)のみならず、低血糖状態の鑑別診断、高インスリン血漿の鑑別診断、インスリン分泌総量の推定、膵摘出後の残存膵の有無の判定などにも応用できます。その他、インスリン受容体異常症や、異常インスリン血症等インスリン代謝が大きく影響される病態では、C-ペプチドの測定はインスリンの測定よりはるかに重要となります。

また、 長らく生理的活性がなく、ただインスリンの生合成副産物と考えられていたC-ペプチドは近年の研究では、細胞の表面と特異的に結合し、Ca2+の細胞内への流入を促進し、MAPキナーゼ、Na+、K+-ATPaseおよびeNOSを活性化するなどの研究結果が報告されています。動物実験では糖尿病合併症の予防、心臓の虚血・再灌流傷害の保護効果、I型糖尿病ラットにおける神経再生能力低下の防止、およびインスリン仲介細胞の成長促進や高濃度グルコースによる細胞アポトーシスの保護などが観測されています。これらの成果から、今後C-ペプチドの生理活性研究はかつてないほど注目されてくると思われます。

特長

  • 操作は簡便で特異性・定量性に優れています。
    (マウスC-ペプチド II とは反応しない I のみを認識する抗体を用いています。)
  • 測定時間は16〜18時間(4℃)と2.5時間で終了します。
  • 共存する他の生理活性物質や体液成分の影響を受けにくいキットです。
  • 42未知検体をduplicateで測定できます。
  • プレートは一列(8ウェル)ずつ取り外しができますので、キットの分割使用が可能です。

構成内容

  • 操作は簡便で特異性・定量性に優れています。(マウスC-ペプチド II とは反応しない I のみを認識する抗体を用いています。)
  • 測定時間は16〜18時間(4℃)と2.5時間で終了します。
  • 共存する他の生理活性物質や体液成分の影響を受けにくいキットです。
  • 42未知検体をduplicateで測定できます。
  • プレートは一列(8ウェル)ずつ取り外しができますので、キットの分割使用が可能です。

マウス C-ペプチド I EIAキット

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
マウス C-ペプチド I EIA キット
/ C-peptide I EIA, Mouse詳細データ
YII YK011 1 KIT
[1_キット]
販売終了
ラット C-ペプチド EIA キット
/ C-Peptide EIA, Rat詳細データ
YII YK010 1 KIT
[1_キット]
販売終了
品番:YK011
C-peptide I EIA, Mouse
測定範囲:0.617〜50ng/mL
サンプル量:25μL (血清/血漿/尿)
品番:YK010
C-Peptide EIA , Rat
測定範囲:1.56〜50ng/mL
サンプル量:50μLYK010 (培養上清/血漿/血清/尿)

矢内原研究所では現在、マウスC-ペプチド II 簡易測定キット、マウスC-ペプチド(総C-ペプチド量)簡易測定キットを開発中です。どうぞご期待下さい。

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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