グルカゴン関連物質測定を網羅。ラット グリセンチン EIA キット 発売開始です!
背景
小腸に存在するglucagon-like immunoreactivity(GLI)の分離、精製過程で、GLIの約40%を占める69アミノ酸残基からなるグリセンチン(Glicentin)が単離されました。このグリセンチン分子には、グルカゴンの全アミノ酸配列が含まれ、そのグルカゴン配列のC末端に6アミノ酸残基が、一方、そのN末端に30アミノ酸残基が、それぞれ塩基アミノ酸対(-Lys-Arg-)配列を介して連結しています。その後、遺伝子構造解析法の発展により、各種動物由来のグルカゴン前駆体の全アミノ酸配列が明らかにされましたが、いずれも小腸抽出物から単離されたグリセンチンに相当するアミノ酸配列をそのN末端部に含んでおり、膵グルカゴンとそれより大分子型の腸管グルカゴン(GLI)は同一構造の前駆体に由来し、そのプロセッシングの相違により生成することが明らかにされました。さらにそのプロセッシングの違いにより、膵と腸管で異なる分子量のグルカゴン関連ペプチドが生成されることが分かりました。膵では主としてグルカゴンが生成されますが、腸ではグリセンチンのほか、GLP-1やGLP-2の生成が知られています。
矢内原研究所では同じ前駆体に由来する膵および腸管グルカゴン関連物質のすべてを網羅し、それらぞ分別測定できる一連のキットの開発に取り組んでおります。既にグルカゴン、GLP-1、GLP-2の測定キット商品を販売しておりますので、こちらも併せてご参照ください。
使用目的
ラット血漿中に含まれるグリセンチン を定量的に測定します。
【特異性】
ラットグリセンチンに特異的、ラット、マウス及びヒトGLP-1、ラットGLP-2、ヒトグリセンチン並びにラット、マウス及びヒトグルカゴンとの交差反応性は認めません。
特長
- 操作は簡便で特異性・定量性に優れています。
- 共存する他の生理活性物質や体液成分の影響を受けにくいキットです。
- 測定時間は、16〜18時間と1.5時間で終了します。
- 41検体をduplicateで測定できます。
- プレートは一列(8ウェル)毎に取り外しできますのでキットの分割使用が可能です。
- 同時再現性:ラット血漿 CV(%) 3.16〜7.59、日差再現性:ラット血漿 CV(%) 4.56〜7.82
構成内容
- 測定プレート
- 標準品
- 標識抗原
- 特異抗体
- SA-HRP溶液
- 基質溶解液
- OPD錠
- 酵素反応停止液
- 濃縮洗浄液
- 緩衝液
- プレート密閉用シール
ラットグリセンチン測定EIAキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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ラット グリセンチン EIA キット / Glicentin, EIA kit, Rat, Unlabeled |
YII | YK111 | 1 KIT [1_キット] |
販売終了 |
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Glucagon-Like Peptide 1 EIA | YII | YK160 | 1 KIT [1_キット(12×8_well)] |
販売終了 |
ヒト GLP-2 EIA キット / Glucagon-Like Peptide 2 EIA, Human |
YII | YK141 | 1 KIT [1_キット(12×8_well)] |
¥84,000 |
ラット GLP-2 EIA キット / Glucagon-Like Peptide 2 EIA, Rat |
YII | YK140 | 1 KIT [1_キット(12×8_well)] |
¥84,000 |
マウス GLP-2 EIA キット / Glucagon-Like Peptide 2 EIA, Mouse |
YII | YK142 | 1 KIT |
¥84,000 |
グルカゴン EIA キット / Glucagon EIA |
YII | YK090 | 1 KIT [1_キット] |
販売終了 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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