コレステロールを染色、可視化するための色素プローブであるフィリピン(Filipin)、デヒドロエルゴステロール(Dehydroergosterol)を販売しております。

人気の Filipin、Dehydroergosterol で可視化 コレステロール染色試薬
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背景
コレステロールの可視化・染色
コレステロール分布異常は脂質異常症や動脈硬化等の生活習慣病を誘起することや、コレステロール動態に異常のある先天性疾患等が知られており、細胞内輸送機構の解明は、コレステロール分布の制御を知るうえで極めて重要です。
コレステロールの可視化に際しては、プローブのコレステロールへの結合自体が、膜の構造に障害を与えているか否かが重要になります。観察したいコレステロールの種類や、観察試料の状態によって、プローブを使い分ける必要があり、現在は大きく分けて以下2種類の方法があります。
- コレステロールに特異的に結合する分子を用いてこれを標識し、その局在や動態を追跡する方法(フィリピン等)。
- 蛍光等で標識されたコレステロールアナログを膜に取り込ませて、その挙動を追跡する方法(デヒドロエルゴステロール等)。
【フィリピン(Filipin)】
フィリピンはコレステロール検出用ポリエン抗生物質蛍光色素です。
また、ポリエンマクロライド系の抗生物質であり、抗真菌剤でもあります。この抗真菌作用の機序は不明ですが、細胞膜の透過性を変化させる作用と、膜ステロールに結合する機能が関係していると考えられます。フィリピンはコレステロール等の膜ステロールに結合し、プリオンタンパク質(PrP)のエンドサイトーシスを阻害し、原形質膜からPrPを放出させます。フィリピンには8種類の異性体が含まれ、そのうちフィリピン III が主成分です。
【デヒドロエルゴステロール(Dehydroergosterol)】
テヒドロエルゴステロールは膜研究のプローブとして使用する蛍光コレステロールアナログです。その蛍光は分子内の共役二重結合に由来します。
各染色試薬の特性・用途
プローブ | 標的となるコレステロールの存在様式 | 添加法 | 検出法 | 用途 |
---|---|---|---|---|
フィリピン | コレステロール全般 | ジメチルスルホアミド溶液の希釈 | 蛍光、電子顕微鏡 | 固定化細胞 |
デヒドロエルゴステロール | コレステロール全般 | エタノール溶液の希釈、βシクロデキストリンとの複合体胞内分布の観察 | 蛍光 | 細胞内分布の観察 |
Filipin
化学式:C35H58O11
分子量:654.82842
CAS RN®:11078-21-0
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Filipin![]() |
PSI | 08707-50 | 50 MG |
¥286,000 |
Filipin![]() |
PSI | 08707-100 | 100 MG |
販売終了 |
Filipin III
化学式:C35H58O11
分子量:654.8
CAS RN®:480-49-9
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Filipin III, Streptomyces ![]() |
SCB | SC-205323 | 500 UG |
¥33,000 |
Filipin III![]() |
SCB | SC-205323A | 1 MG |
¥42,000 |
Dehydroergosterol
化学式:C28H42O
分子量:394.63
CAS RN®:516-85-8
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Dehydroergosterol![]() |
SCB | SC-214967 | 5 MG |
¥39,000 |
Dehydroergosterol![]() |
SCB | SC-214967A | 50 MG |
¥176,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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