
スライドガラスベース抗体アレイ「アイソタイプアレイ」は、血清や血漿、腹水、培養上清中のマウス/ラットの免疫グロブリン(Ig)のサブクラスおよび軽鎖のタイプを迅速に特定する、アイソタイピング用のマルチプレックスアッセイです。サンドイッチELISAと同様の原理を用いていますが、全行程60分で一度に最大16サンプルを計測できる能率的なアッセイとなっています。
マウスモノクローナル抗体技術の進歩と拡大に合わせて、抗体のクラスとサブクラスを迅速かつ簡便、精確に特定する手法の必要性は増してきており、また、アイソタイプの特定は、免疫グロブリン欠損症やアレルギー、自己免疫疾患、悪性腫瘍、消化器系疾患、微生物の反復感染などの研究においても重要な意味を持っています。
「アイソタイプアレイ」ターゲット
- マウスIgの8種類のサブクラスおよび2種類の軽鎖
サブクラス:IgG1, IgG2a, IgG2b, IgG3, IgA, IgD, IgE, IgM
軽鎖:λ, κ - ラットIgの6種類のサブクラスおよび2種類の軽鎖
サブクラス:IgG1, IgG2a, IgG2b, IgG2c, IgA, IgM
軽鎖:λ, κ
図1. ハイブリドーマ培養上清中のマウスモノクローナル抗体のアイソタイピング