DABの代替に。引用文献多数の安全なIHC Chromogen

ReadiUse™ Stayright™ Purple *HRP Chromogen* (過酸化水素と混合済)

DAB (3,3-ジアミノベンジジン) は安価でルーティンなアプリケーションに使いやすいため、IHC色素源として最も一般的に使われています。しかし、DABは実験環境や研究者に対して変異原性であり有害であることが知られています。
AAT Bioquest社では、DABに比べて著しく安全なIHC色素源として新規のStayright™ Purpleを開発しました。さらに、Stayright™ Purpleは、HRP存在下においてきれいで濃厚な紫色を呈し、DABと同様に高感度で迅速かつ簡単な手法で使用することができます。Ready-to-useなStayright™ Purple HRP基質は、非変異原性効果を示し、細胞傷害性も最小限に抑えられています。ReadiUse™ Stayright™ Purple Peroxidase (HRP) 基質は、ペルオキシダーゼ (HRP) を利用した免疫組織化学法 (HRP) やin situハイブリダイゼーション (ISH) への利用に適しています。本基質は、過酸化水素があらかじめ添加された混合溶液のため、全ての混合ステップが省略され、そのままご使用いただけます。HRP-誘導性酸化を受けると、Stayright™ Purpleはアッセイ内の標的部位において紫色の不溶性沈殿産物を形成します。この紫色最終産物は有機溶剤や有機封入剤に対して不溶性のため、通常の脱水や封入ステップを通じて明瞭な紫染色が維持されます。

図1：ヒト肺腺がんFFPE組織EpCAMの免疫組織染色図
本FFPE切片をPoly-HRP標識ヤギ抗ウサギIgGでインキュベートし、Stayright™ Purple (左) またはDAB (右) でそれぞれ発色させた。細胞はヘマトキシリンで対比染色した。Stayright™ PurpleはDABと同様の解像度でより高感度に染色することができた。

図2：ヒト肺腺がん組織の免疫組織染色図
本組織と抗EpCAMウサギモノクローナル抗体 (左) およびアイソタイプIgG (右) をネガティブコントロールとしてインキュベートした。サンプルをpoly-HRP標識ヤギウサギIgGでインキュベート後、Stayright™ Purpleで染色した。Stayright™ Purpleはバックグラウンドがなく、鮮やかな紫色の発色を示した。

図3：HeLa細胞におけるStayright™ PurpleおよびDABの細胞毒性の比較
AAT Bioquest社のWST-8アッセイ (品番：22770) を用いてStayright™ PurpleとDABのHeLa細胞に対する細胞毒性を調べた。それぞれ0, 2, 6, 18, 55, 100, 150, 200, 400, 500, 800 or 1000 μg/mLの濃度で処理したHeLa細胞におけるIC50値を求めた。Stayright™ PurpleはDABに比べて極めて安全性が高いことが示された。

• 切片をready-to-use Stayright™ Purple溶液に浸します。室温で5-15分間インキュベートします。
• スライドを滅菌水に浸して発色を止め、染色強度を観察します。もし染色強度が十分に明るくない場合、より長時間のインキュベートが必要です。Stayright™ Purple溶液を再度添加し、発色を継続させることもできます。
• 滅菌水で5-10分間洗浄します。
• 必要であれば、希望する対比染色を行います。
• エタノールを除去し、有機系封入剤を用いて固定します。

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