マイクロフリューディクス技術で成形された集積流体回路を用いた遺伝子解析装置であるBiomark™ HD System(Fluidigm Corporation) を用いて、多数サンプル×多数遺伝子の発現を一度に解析するサービスです。48サンプル×48遺伝子(= 2,304反応)、96サンプル ×96遺伝子(= 9,216反応)を同時検出できます。Gene Chip(少数サンプル×多数遺伝子)や通常のReal-time PCR(多数サンプル×少数遺伝子)に比べ、低コストで多数サンプル×多数遺伝子の解析が可能です。
化合物、抽出物、タンパク質などのサンプルの生理活性を確認するためには、通常多数のアッセイ系で確認する必要があります。本システムは、多数のサンプルがどのような遺伝子の変動をもたらすかを知ることにより、サンプルの生理活性を低コストで推定することを可能にします。この特長は以下の解析に有用です。
(1) ドラッグリポジショニング
(2) 天然素材由来抽出物の生理活性探索
(3) 遺伝子発現解析においてタイムコース、Doseなど、多数のサンプルの解析が必要な場合
ご希望の細胞を用いて解析用のRNA調製から承ることが可能です。解析遺伝子や細胞の選定など、実験系の組み立ての段階からのご相談も承ります。遺伝子発現解析を行うには、培養細胞などに調べたい試料を作用させた解析用サンプルの調製が必要です。本サービスでは、解析用サンプルの調製から承る事が可能です。そのため調べたい試料を用意するだけで手間と技術を要する細胞培養から委託し、多数の遺伝子発現を手軽に調べることができます。