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InVitria 社の組換えヒトトランスフェリン「Optiferrin®」は、高純度の組換えヒトトランスフェリンです。化学的組成が明らかな、血液由来成分を含まないトランスフェリンとして細胞培養用に開発されました。無血清培地やアニマルフリー培地への添加に最適です。

背景

鉄は生命活動に不可欠な元素であり、細胞代謝や細胞分裂など、さまざまな生理機能に関与しています。しかし、遊離状態の鉄(Fe2+)は溶液中で酸化されやすく、Fe3+ へと変化する過程で、毒性を持つ活性酸素種やフリーラジカルの生成を促進することがあります。体内では、こうした望ましくない酸化反応は、主にトランスフェリンによって制御されています。
細胞培養においては、トランスフェリンは通常、FBSに含まれる天然成分として供給されています。
しかし、再生医療やバイオ医薬品研究などの分野では、化学的組成が明らかな培地が求められることが多く、動物由来成分を含まない組換えトランスフェリン製品の使用が推奨されつつあります。

特長

  • 動物由来またはヒト由来成分を一切含まない組換えヒトトランスフェリンです。
  • 細胞の成長、増殖、鉄の恒常性維持において、ホロ型ヒトトランスフェリンと同等の性能があります。
  • プリオンを含まず、ヒトやその他哺乳類由来の外来性微生物による汚染リスクが低減されています。
  • ロット間のばらつきが少なく、一貫したパフォーマンスを発揮します。
  • ISO9001 認証施設にて、cGMP に基づいて製造されています。

使用可能な細胞

  • 哺乳類細胞株(CHO 細胞、HEK 細胞、VERO 細胞など)
  • 幹細胞(iPSC、MSC、ESC)
  • 免疫細胞(T 細胞、NK 細胞)

製品データ

Optiferrin?は血漿由来のトランスフェリンと同等にハイブリドーマ増殖を促進することを示したデータ
図1 Optiferrin® は血漿由来のトランスフェリンと同等にハイブリドーマ増殖を促進する
無血清培地にOptiferrin® を添加して培養したハイブリドーマ細胞(Sp2/0)は、ヒト血漿由来のトランスフェリンを添加した場合と同等の生存率を示した。
Optibumin<sup>®</sup>は洗浄中の生細胞保持率を向上させることを示したデータ
図2 Optiferrin® は造血幹細胞の増殖を促進する
基礎培地に Cellastim®S を添加し、鉄担体または鉄キレート剤を補充して CD34+ ヒト造血幹細胞を 6 日間培養した。その結果、Optiferrin® は血清由来ヒトトランスフェリンの約 3 倍の増殖効果を示し、鉄キレート剤と比較しても高い増殖効果を発揮した。

商品ラインアップ

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Optiferrin - Animal Free, Human詳細データ IVI 777TRF029 1 G
¥120,000
Optiferrin - Animal Free, Human詳細データ IVI 777TRF029 10 G
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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