SAA (血清アミロイドA) をサンドイッチELISAで測定します。
背景
SAA (血清アミロイドA) はアミロイドAタンパク質の循環型前駆体です。ヒトでは 4種類の SAA遺伝子があり、そのうち2つの遺伝子 (SAA1、SAA2) は急性期SAA (A-SAA) をコードしています。SAA3 は疑遺伝子であり、mRNAあるいはタンパク質産物は同定されていません。SAA4 は、constitutive SAA (C-SAA) をコードしています。SAAは 20 kDa で、変性条件下では 12.5 kDa のサイズになります。肝臓は SAAの主要な合成部位であり、肝臓以外ではマクロファージ、内皮細胞、上皮細胞、アテローム性動脈硬化症の病巣、腫瘍および滑膜組織でみられます。SAA-1 は血漿中の主要な SAAアイソフォームで、健常人の血清/血漿中レベルは 1〜5 µg/mL です。
SAAは複数の免疫調節的役割を持ち、ケモタキシスや接着分子発現を誘導します。サイトカイン様特性があり、メタロプテイナーゼをアップレギュレートをします。また高密度リポタンパク質のマクロファージへの結合を増強し、組織修復のために損傷部位へと脂質を輸送する助けをします。その他、SAAはコレステロール輸送及び代謝に関与しています。
SAA は急性期反応物であり、多くの炎症状態で上昇します。最もよく知られている炎症のインジケーターは CRP (C反応性タンパク質) ですが SAA は CRP よりも早く、シャープに上昇します。SAA は CRP とは対照的に、細菌感染時のほか、ウイルス感染時にも同様の傾向を示します。SAA は急性炎症時に劇的に上昇し、 通常時よりも1,000 倍以上のレベルに達する場合もあります。さらに SAA は、移植拒絶反応の初期指標であり、腫瘍活性や細菌感染、ウイルス感染などの臨床的マーカーとして有能です。その他、SAAレベルの継時的な上昇は、循環型前駆体由来のアミロイド線維が様々な組織や器官の細胞外に蓄積してしまう二次性アミロイドーシスの原因になります。アミロイドーシスの最も一般的な形態は、慢性炎症性疾患、特に慢性関節リウマチで見受けられます。
特長
- 感度 : 3.1 ng/mL
- 測定範囲 : 3.1 to 200 ng/mL
- サンプル : 血清、血漿、尿
構成内容
- 洗浄バッファー 20x
- 希釈バッファー 5x
- スタンダード
- トレーサー
- ストレプトアビジン-ペルオキシダーゼ 100x
- TMB基質
- 停止液
- コート済み12マイクロタイターストリップ
SAA (血清アミロイドA) ELISA キット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
SAA ELISA kit, Human | HCB | HK333-01 | 1*96 WELL |
¥161,700 |
SAA ELISA, Human | HCB | HK333-02 | 2*96 WELL |
¥261,800 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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