Screen Quest™ 比色グルコース取り込みアッセイは、培養細胞のグルコース取り込みを測定するための高感度で非放射性のアッセイです。

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グルコース代謝は、主要なエネルギー源として多くの生物において重要なプロセスです。グルコースは、その大きいサイズによって細胞膜を越える単純な拡散が妨げられるため、細胞への輸送のために特定の膜貫通タンパク質の作用を必要とします。グルコースが細胞に入る比率は、インスリンなどのホルモンによって厳密に調節されており、それを代謝性疾患の有用なバイオマーカーにしています。例えば、インスリン刺激によるグルコース取り込みの欠如は2型糖尿病と関連しており、一方グルコースの取り込みの増加はがんに関連した高い解糖速度の徴候となっています。
本アッセイは、グルコーストランスポーターによって取り込まれ、2-DG-6-リン酸(2-DG6P)に代謝されるグルコース類似体2−デオキシグルコース(2-DG)を利用します。2-DG6Pは代謝されないため、細胞内に蓄積し、蓄積された量はグルコース取り込みに比例します。 蓄積した2-DG6Pをさらに酸化してNADPHを得ます。生成されたNADPHのレベルは、細胞によるグルコース取り込みに比例したシグナルを生成するABD社のNADPHセンサーを使用して測定されます。蛍光アッセイも同様のアプローチを利用しています。
このアッセイでは、吸光マイクロプレートリーダー(A570 nm/A610 nmの比)または蛍光マイクロプレートリーダー(Ex / Em = 540 / 590 nm)を用いて、シグナルを検出します。
図.1 分化した3T3-L1脂肪細胞および3T3-L1線維芽細胞における2DG取り込み測定
黒色クリアボトムプレート(Poly-Dリジンコート)にて細胞培養し、Screen Quest™比色グルコース取り込みアッセイキットを用いてアッセイを行った。
分析機器:SpectraMaxマイクロプレートリーダー(Molecular Devices)
(A:ネガティブコントロール、インスリン無し、2DG処理無し。
B:インスリン非存在下での2DG取り込み。
C:1 µMインスリン存在下での2DG取り込み。
D:1 µMインスリンおよび200 µMフロレチンの存在下での2DG取り込み。
E:インスリン1 µMおよび5 mM Dグルコースの存在下での2DG取り込み。)
(詳しい操作についてはプロトコールをご参照ください。)
図.2 分化した3T3-L1脂肪細胞および3T3-L1線維芽細胞における2DG取り込み測定
黒色クリアボトムプレート(Poly-Dリジンコート)にて細胞培養し、Screen Quest™蛍光グルコース取り込みアッセイキットを用いてアッセイを行った。
分析機器:Geminiマイクロプレートリーダー(Molecular Devices)
(A:ネガティブコントロール、インスリン無し、2DG処理無し。
B:インスリン非存在下での2DG取り込み。
C:1 µMインスリン存在下での2DG取り込み。
D:1 µMインスリンおよび200 µMフロレチンの存在下での2DG取り込み。
E:インスリン1 µMおよび5 mM Dグルコースの存在下での2DG取り込み。)
(詳しい操作についてはプロトコールをご参照ください。)
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Screen QuestTM Colorimetric Glucose Uptake Assay Kit![]() |
ABD | 36503 | 100 TEST |
¥168,000 |
Screen QuestTM Colorimetric Glucose Uptake Assay Kit![]() |
ABD | 36504 | 500 TEST |
お問い合わせ |
Screen QuestTM Fluorimetric Glucose Uptake Assay Kit![]() |
ABD | 36500 | 100 TEST |
¥168,000 |
Screen QuestTM Fluorimetric Glucose Uptake Assay Kit![]() |
ABD | 36501 | 500 TEST |
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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