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記事ID : 14859
研究用

ペプチジルプロリルイソメラーゼ(PPIase)Pin1 を検出/癌・アルツハイマー研究に SensoLyte® Green Pin1 活性アッセイキット(蛍光)

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SensoLyte® Green Pin1 Activity Assay Kit は、ペプチジルプロリルイソメラーゼ(ペプチジルプロリン異性化酵素/Peptidyl-prolyl isomerase/PPIase)Pin1 を蛍光により検出するキットです。

ペプチジルプロリルイソメラーゼ Pin1 は、様々なヒト癌や、アルツハイマー病(AD)の発病に関与することが報告されています。

背景

ペプチジルプロリルイソメラーゼ(PPIase)Pin1とは?

ペプチジルプロリルイソメラーゼ(PPIase)Pin1 は、リン酸化セリン/スレオニン‐プロリンのペプチド結合の cis/trans 異性化を触媒する酵素です(1-5)。

Pin1 は、リン酸化タンパク質に結合するN末端側の短いタンパク質間相互作用ドメインと、C末端側の長いイソメラーゼドメインから構成されます(1-5)。Pin1は生体内に多くの基質を有し、細胞周期の調節に重要な役割を果たすことが知られており、多くのヒト癌で発現が増加しています(1-5)。近年、Pin1が、アルツハイマー病の発症に関与していることが報告されています(1, 2, 4)。Pin1 は、タウタンパク質のリン酸化された Thr-212/231 残基に結合し、脱リン酸化を促進することで、神経原線維変化の形成を阻害することが示唆されています(1, 2, 4)。

特長

  • 長波長(Ex/Em = 490/520 nm): 最小限の自家蛍光
  • 高感度な蛍光アッセイ
  • アッセイはわずか1時間で完了
  • 混合して測定するだけの均一なアッセイ
  • 初めて製品化された Pin1 アッセイキット

構成内容

  • Pin1 Green 基質
  • ヒトリコンビナント Pin1
  • Pin1 Developer(100X)
  • アッセイバッファー
  • Pin1 阻害剤

その他必要な材料・機器

  • 96ウェルマイクロプレート(黒、平底、表面処理なし)
  • 蛍光マイクロプレートリーダー
  • プレートカバー

検出原理

本キットは、シス(cis)型の蛍光基質を使用しています。Pin1 はこの基質をトランス(trans)型に変換します。変換された基質は切断され、蛍光シグナル(励起/蛍光 = 490/520 nm)を発します。蛍光強度の増加は、Pin1 活性と正比例します。

使用例

図1 本キットを使用した Pin1 活性の測定
(画像はクリックで拡大されます)

図1 本キットを使用した Pin1 活性の測定
「触媒なし(uncatalyzed)」は、Pin1 developer のみ添加

図2 タンニン酸による Pin1 活性の阻害
(画像はクリックで拡大されます)

図2 タンニン酸による Pin1 活性の阻害

 
参考文献
  1. Kimura T. et.al., J Biol Chem 288, 11 (2013): 7968-7977.
  2. Galas M-C., et.al., J Biol Chem 281, 28 (2006): 19296-10394.
  3. Moore J.D., et.al., Biorg and Med Chem Let 23 (2013): 4283-4291.
  4. Dong L., et.al., Biorg and Med Chem Let 20 (2010): 2210-2214.
  5. Urusova D.V., et.al., Cancer Prev Res 4, 9 (2011): 1366-1377.

SensoLyte® Green Pin1 活性アッセイキット(蛍光)

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
SensoLyte(R) Green Pin1 Assay Kit *Fluorimetric*詳細データ ASI AS-72240 1 KIT
¥165,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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