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記事ID : 45567
研究用

独自のcDNA増幅法(TAS-Seq2法)により、高感度・高精度な解析を実現! イムノジェネテクス社 シングルセルRNA-seq解析サービス

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受託サービス
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 がん細胞や免疫細胞などの不均一な細胞集団の解析に重要であることから、シングルセル解析はいまや遺伝子解析技術の中でもスタンダードの一つになりつつあります。しかしながら、従来の手法では感度的に検出できない遺伝子がある、一度に処理可能な細胞数が限られるなどの制限があり、検体によっては正しい結果が得られないケースがありました。
 そこでイムノジェネテクス社では、日本ベクトン・ディッキンソン (BD) 社のRhapsodyシステムと東京理科大学発の高感度cDNA増幅法 (TAS-Seq法*1) をベースとし、さらに高感度に検出が可能なTAS-seq2法*2を組み合わせたシングルセルRNA-seq解析サービスを実施しております。
既存のシングルセルRNA-seq解析では対応できない検体や、より正確な評価にぜひお役立てください。

*1:固相担体を用いた核酸増幅方法(PCT/JP2020/027123) *2:相補DNA鎖を増幅する方法(特願2023-036275)

TAS-seq2法
Terminator-assisted solid-phase cDNA amplification and sequencing) TAS-seq2法

特長

  • 既存のシングルセルRNA-seq解析に比べ、より多くの遺伝子を検出、正確な細胞組成データを取得可能 (図1、2)
  • 一度に最大50,000細胞を処理が可能
  • 細胞へのストレスが少なく、好中球、好塩基球等の解析に優れている
  • 流路への詰まりによるサンプルロスの懸念が無く、臨床検体等の再取得困難なサンプルに最適
  • シングル核解析にも対応

データ例

図1. TAS-seq2のバリデーションデータ
図1. TAS-seq2のバリデーションデータ
TAS-seq2では、他社の手法に比べ1.5倍〜2倍以上の遺伝子を検出した。

図2左
図2右
 

図2. マウス肺細胞におけるフローサイトメーターと各種シングルセル解析手法の比較
左図:フローサイトメーターの結果と比較すると、A社の手法ではマクロファージを過大に、線維芽細胞を過少に検出していたり (赤枠)、C社の手法では内皮細胞と単球を過大に、肺胞マクロファージを過少に検出したりする(緑枠) のに対し、TAS-seqの結果はよく相関していることが確認された。
右図:TAS-seqの結果は非常に再現性が良いことが確認された。

図3. TAS-Seq2を用いたマウス肝臓検体由来細胞核解析例
図3. TAS-Seq2を用いたマウス肝臓検体由来細胞核解析例
細胞調製時のロスにより解析が困難な肝細胞についても、肝臓を構成する各種細胞のクラスターの同定に成功した。

受託解析フロー

実施内容

サンプル調製および
シーケンス
Rhapsodyによる細胞単離とcDNA合成
TAS-seqによる増幅、ライブラリ調製およびシーケンス
その他 セルソート対応
データ解析 マッピング解析
(オプション)Seurat解析、sub-clustering解析、発現変動解析(DEG)、Trajectoty解析等
納品物 ハードディスク(HDD)
・作業報告書
・シーケンス生データ一式
・マッピング結果ファイル
(遺伝子発現テーブル並びにRNA velocity解析用発現テーブル、解析レポートファイル等)

レポート例
マッピング解析レポート外部リンク
Seurat解析による細胞クラスタリング・マーカー遺伝子検出解析のレポート外部リンク
※イムノジェネテクス社のWebページとなります。

納期 サンプル受領から2.5ヶ月程度
価格 お問い合わせ

【その他の解析項目】
・タンパク質とmRNAの同時解析
・シングル核RNA-seq解析
・シングルセルレパトア (TCR/BCR) 解析

アッセイやサービスに関するお問い合わせ、御見積のご依頼は以下までお問い合わせください。

本サービスを利用した論文(一部)

  1. 膵臓ラ氏島細胞の糖尿病モデル初期段階の異常細胞の同定
    Motomura K et al. Single-cell transcriptome profiling of pancreatic islets from early diabetic mice identifies Anxa10 for Ca2+ allostasis toward β-cell failure. Diabetes. db230212, 2023.
  2. 好塩基球前駆細胞の同定と分化系譜
    Kensuke Miyake, Junya Ito et al. Single cell transcriptomics clarifies the basophil differentiation trajectory and identifies pre-basophils upstream of mature basophils. Nature communications 14(1) 2694-2694 2023
  3. マウス皮膚細胞におけるケラチノサイト-線維芽細胞相互作用と脂質代謝経路の関与
    Yoshitaka Taketomi et al. Lipid-orchestrated paracrine circuit coordinates mast cell maturation and anaphylaxis through functional interaction with fibroblasts. Immunity 2024 doi: 10.1016/j.immuni.2024.06.012.
受託サービスに関するご相談
メールでの問い合わせ
jutaku_gr@cosmobio.co.jp
電話でのお問い合わせ
03-5632-9615
受付時間:平日(9:00~17:30)

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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