ZytoLight® SPEC CD274, PDCD1LG2 / CEN 9 デュアルカラープローブ は、様々な癌(例: 非ホジキンリンパ腫、縦隔大細胞型B細胞性リンパ腫)で観察される CD274、PDCD1LG2 遺伝子クラスターの増幅の検出に使用できるプローブです。

![]() |
CD274(cluster of differentiation 274、別名: PDCD1LG1, PDL1)および PDCD1LG2(programmed cell death 1 ligand 2、別名: PDL2, CD273)遺伝子は、42 kb で分離され、染色体 9p24.1 に位置しています。
この遺伝子は、T細胞の PD-1 受容体に対するリガンドをコードします。CD274 は、メラノーマ、非小細胞肺癌(NSCLC)、乳癌、腎細胞癌など、様々な種類の癌細胞で発現します。T細胞 PD-1 受容体と、そのリガンドであり腫瘍細胞で発現する CD274 または PDCD1LG2 との相互作用は、免疫系を腫瘍細胞の攻撃から防ぐと考えられています。
PD-1/CD274、PDCD1LG2 経路の遮断は、PD-1 受容体を発現する腫瘍に対して行われた臨床試験で有望な結果を示しました。初期臨床試験において、PD-1 および CD274 を阻害する化合物は、CD274 を発現する進行期 NSCLC 患者に特に有効であることが示されています。これらの結果から、PD-1/CD274 および PDCD1LG2 は、癌の新規治療法の有望なターゲットであると考えられます。
したがって、蛍光 in situ ハイブリダイゼーションによって CD274、PDCD1LG2 遺伝子を検出し、コピー数を同定することで、様々な癌における予後予測に利用できる可能性があります。
SPEC CD274, PDCD1LG2 / CEN 9 Dual Color Probe は、緑色蛍光色素で標識した、9p24.1 に位置する CD274 および PDCD1LG2 遺伝子に特異的な SPEC CD274, PDCD1LG2 プローブと、オレンジ色蛍光色素で標識した、9q12 に位置する9番染色体のサテライト III 領域 (D9Z3)に特異的な CEN 9 プローブが混合されています。
図1 9番染色体のハイブリダイゼーションの位置
図2 SPEC CD274、PDCD1LG2 プローブマップ(ノンスケール)
正常な間期核では、通常オレンジ色と緑色、各2つずつのシグナルが検出されます。
しかし、CD274、PDCD1LG2 遺伝子クラスターが増幅した細胞では、複数の緑色シグナルや、大きな緑色シグナルクラスターが観察されます。
図3
CD274、PDCD1LG2 遺伝子領域が増幅した原発性縦隔大細胞型B細胞性リンパ腫の組織切片では、各細胞の核内に緑色シグナルクラスターが検出される。
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
ZytoLight(R) SPEC CD274,PDCD1LG2/CEN 9 Dual Color Probe, ZyOrange/ZyGreen![]() |
ZYV | Z-2179-200 | 0.2 ML [20 test] |
¥304,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
© COSMO BIO