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研究用

生体内代謝物評価への分析アプローチ LC-MS/MS を用いる血漿中のステロイドホルモン類の多成分同時測定

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受託サービス概要

【内因性代謝物とステロイドホルモン 】
薬物の薬効評価や毒性発現の指標として、内因性代謝物の変化を解析するメタボロミクス研究が活発化しています。
内因性代謝物の中でもステロイドホルモンは、遺伝子発現、生殖、心血管、神経機能などの調節といった幅広い機能を有しており、様々な疾患等のメカニズムを理解する上で重要な物質群です。
ステロイドホルモン生合成経路全体のプロファイルを分析することで、合成障害が起こっているプロセスの特定等を迅速に行うことができます。

1. LC-MS/MS によるステロイドホルモン一斉分析

LC-MS/MS によるステロイドホルモン一斉分析

LC-MS/MS を用いたステロイドホルモン14成分の分析法を確立しております。
本手法は少量サンプルでも高感度にステロイドホルモン14成分を同時に定量することができます。

2. 実例「ヒト、サルおよびラットにおける血漿中のステロイドホルモン一斉分析」

サル血漿0.2 mL を使用し、液液抽出にて精製を行い、LC-MS/MSを用いて測定を実施

SCA_steroidhormone_measurement

図1 ステロイドホルモンのLC-MS/MS クロマトグラム
①:アルドステロン、②:コルチゾール、③:コルチコステロン、④:11-デオキシコルチゾール、⑤エストラジオール、⑥:テストステロン、⑦:17-ヒドロキシプレグネノロン、⑧:デヒドロエピアンドロステロン、⑨:デオキシコルチコステロン、⑩:アンドロステンジオン、⑪:エストロン、⑫:17-ヒドロキシプロゲステロン、⑬:プレグネノロン、⑭:プロゲステロン

表1 サル血漿中ステロイドホルモン濃度測定
定量範囲*(pg/mL) サル血漿中内因性量**(pg/mL)
プレグネノロン 100〜100,000 ND(73.4)〜468
17-ヒドロキシプレグネノロン 300〜100,000 ND〜3,600
デヒドロエピアンドロステロン 300〜100,000 2,460〜22,500
プロゲステロン 5〜100,000 6.23〜823
17-ヒドロキシプロゲステロン 10〜100,000 52.5〜4,740
アンドロステンジオン 5〜100,000 462〜857
デオキシコルチコステロン 10〜100,000 25.9〜205
11-デオキシコルチゾール 30〜100,000 225〜6,010
コルチコステロン 30〜100,000 2,100〜14,700
コルチゾール 1,000〜1,000,000 114,000〜462,000
アルドステロン 30〜100,000 82.1〜195
テストステロン 10〜100,000 228〜218,00
エストロン 10〜10,000 ND〜42.0
エストラジオール 10〜10,000 ND〜131

*:添加検量線試料は水を用いて調製した。
**:雌雄各3 個体を使用、ND(xxx)カッコ内は外挿値。

サル血漿を用いてQC 試料(3 濃度、N =3)を調製し、各QC試料の定量値からブランク試料の定量値を引いた値を用いて、精度および真度を算出した結果、いずれの成分も精度20%以内、真度±20%以内の結果が得られました。
これらの結果から、当社で開発した分析法で少量のサンプルで高感度にステロイドホルモン14 成分を同時に分析可能であることを確認しました。
本事例ではサル血漿の測定結果のみ紹介しましたが、ヒト血漿及びラット血漿の分析についても対応可能です。お気軽にご相談ください。

参考文献

  1. Rauh M., Steroid measurement with LC MS/MS. Application examples in pediatrics. (2010) J Steroid Biochem Mol Biol. 121(3 5):520 527.
  2. Tochitani T et al., Changes in plasma concentrations of corticosterone and its precursors after ketoconazole administration in rats: An application of simultaneous measurement of multiple steroids using LC MS/MS. (2016) Exp Toxicol Pathol . 68(2 3):125 131

対応サンプル

ヒト血漿、サル血漿、ラット血漿(その他マトリックスの場合は要相談)
必要量はご希望の測定項目により異なりますので、お問い合わせください。

本サービスは、 最低受託検体数:50サンプル以上となっております。

ご提供いただくサンプルについては、インフォームド・コンセントが取得されており、かつドナーの個人情報が特定できないように匿名化されたものである必要がございます。

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下記のお問い合わせ先から見積のご依頼をお願い致します。

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ご質問・ご不明の点は創薬・受託サービス部までお問い合せください。また、秘密保持契約のご希望につきましても、下記までご連絡をお願いいたします。

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03-5632-9615
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03-5632-9614
E-mail
jutaku_gr@cosmobio.co.jp

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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