« 「SignalChem社 活性型 キナーゼ」トップへ
STK33はセリンスレオニンキナーゼの遠位のCAMKグループメンバーであるが、カルシウム/カルモジュリン結合ドメインおよびC末端制御尾部を欠く。STK33は、精巣、肺上皮細胞、肺胞マクロファージ、網膜の水平細胞、および心臓、脳、脊髄といった胚性器官において高発現が見られる。発癌性変異をもつKRASを発現するヒト細胞株では異常細胞生長にSTK33が必須であるが、野生型KRASを発現するヒト癌細胞においてはSTK33は必須ではない。STK33はKRAS変異体依存性癌細胞の生存や増殖に必要であり、S6K1-BADアポトーシス促進性シグナル伝達経路を抑制する。