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SYK は、造血細胞で広範に発現する非受容体型タンパク質チロシンキナーゼである。増殖、分化、および貪食性をはじめとした多様な 細胞応答を介する下流のシグナル伝達に対し、共役型の活性化免疫受容体に関与する。B 細胞において、SYK は抗原受容体会合と同様に酸化ストレスにより誘導される細胞内シグナル伝達において決定的な役割を担う。SYK は、乳癌における腫瘍抑制因子である可能性が示唆されている。原発性乳癌におけるSYK タンパク質欠乏と転帰不良との相関性が知られている。SYK 欠損細胞では運動性の増加が見られるが、野生型SYK と置換することで正常化する。