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TAK1はTGFβや形態形成タンパク質(BMP)によるシグナル伝達を媒介するセリンスレオニンタンパク質キナーゼである。TAK1は、IL-1に応答してTAB1とキナーゼ複合体を形成し、この複合体は核内因子κB(NfκB)の活性化に必要である。TAK1はMAPK8/JNKやMAP2K4/MKK4も活性化し、環境ストレスに対する細胞応答において役割を担う。Tak1は胸腺細胞発生に必須であり、TAK1の活性化や欠損によりCD4やCD8を呈するシングルポジティブな胸腺細胞の成熟が阻止される。TAK1を欠損した胸腺細胞ではNfκBやJNKの活性化が行えず、刺激を受けた際にアポトーシスを起こしやすい。