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TIE 2 または TEK は、主に血管内皮上に発現する受容体チロシンキナーゼで、マウスでTIE 2 の機能を破壊すると、胚の脈管構造が欠損して胚性致死になることから、血管の成熟と維持における役割が示唆されている。アンジオポエチン1 は、TIE 2 受容体チロシンキナーゼに結合して活性化する分泌成長因子である。SHP2とGRB2 は、活性化されたTIE 2 キナーゼドメインにリクルートされ、TIE 2の機能を仲介する細胞応答の一部を担う。TIE 2 発現は、ヒト乳癌標本において、最も血管が豊富な「ホットスポット」の内皮で上方制御される。しかしながら、TIE 2 は、正常組織の活発な血管新生領域においても過剰発現する。