哺乳動物細胞におけるタンパク質の条件付き発現は、機能ゲノミクス、遺伝子治療、バイオ医薬品タンパク質の生産、薬剤スクリーニングなど、さまざまな基礎および応用研究分野において、安定発現よりも好まれる傾向にあります。 InvivoGen社では、2種類のRepTor™細胞株と2種類のpTiGerプラスミド (クローニングベクターとコントロールベクター) からなるTiGer (Tetracycline-induced Gene expression or repression) システムを提供しています。
細胞毒性タンパク質の発現時期の制御に TiGer Tet-on システム(誘導性タンパク質発現)
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特長
- TiGerシステムは、細胞毒性のある遺伝子の制御された発現を可能にします。
- テトラサイクリン(ドキシサイクリン)なしで最小限のバックグラウンド発現
- テトラサイクリン(ドキシサイクリン)による強力な目的遺伝子の発現
適用
- 細胞毒性遺伝子の制御発現に
- 目的の遺伝子発現の細かな調整に
- 毒性タンパク質阻害剤のスクリーニングに ※上記用途に有用ですが、これら限定されません。
原理
図2.pTiGer-mcsのベクターマップ及び、TetR安定発現RepTor™細胞株への導入
図3.ドキシサイクリン添加の有無によりGOIの発現の制御が可能
- TiGer Tet-onシステムは、TetR (テトラサイクリン抑制タンパク質) を発現するプラスミドと、テトラサイクリン・オペレーター (tetO) 含有プロモーターの制御下に目的遺伝子 (GOI:Gene of Interest) を配置したpTiGer-mcsの2つのプラスミドを併用します。
pTiGer-mcsは、テトラサイクリン応答エレメント (TRE) を組み込むように改変された強力な複合CMV-EF1プロモーターを特徴としています。 - 既にTetRプラスミドはRepTor™細胞株に安定的にトランスフェクションされています。
そのRepTor™細胞にpTiGer-mcs(GOI)プラスミドをトランスフェクションすると、TetRはTREに結合し、GOIの転写をブロックします。
テトラサイクリンの合成アナログであるドキシサイクリンを添加すると、TREからTetRが遊離し、CMV-EF1-TREプロモーターの抑制が解除され、GOIが転写されます。 - TiGer Tet-onシステムは、テトラサイクリン/ドキシサイクリンの非存在下ではGOI発現の漏出を最小限に抑え、また、それらの存在下では強力なGOIの発現を保証しています。 この特徴により、TiGer Tet-onシステムは、細胞毒性遺伝子 (プロテアーゼ、孔形成タンパク質、機能獲得型変異体 等) の研究に適しています。
商品ラインアップ
RepTor™ 細胞株
テトラサイクリン抑制タンパク質(TetR)を安定発現するHEK293細胞およびA549細胞
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
HEK-RepTor cells | ING | HK-RTOR | 1 VIAL [3-7 x 106 cells] |
¥376,000 |
A549-RepTorTM Cells | ING | A549-RTOR | 1 VIAL [3-7 x 10e6 cells] |
¥376,000 |
Tet-on インデューサー
ドキシサイクリン及び細胞の維持に必要な抗生物質ブラストサイジンのセット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
HEK-RepTor Reagent Kit | ING | ANT-DOXBL-05 | 10 MG [10mg dox/ 50 mg blasticidin] |
¥56,000 |
HEK-RepTor Reagent Kit | ING | ANT-DOXBL-1 | 10 MG [10mg dox/ 100 mg blasticidin] |
¥77,000 |
pTiGer-mcsプラスミド
GOIを組み込む為のプラスミド。3つの耐性遺伝子のものをご用意しています (Zeocin, Hygromycin, Puromycin)
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
pTiGer2-mcs | ING | PTG2-MCS | 20 UG |
¥124,000 |
pTiGer3-mcs | ING | PTG3-MCS | 20 UG |
¥124,000 |
pTiGer4-mcs | ING | PTG4-MCS | 20 UG |
¥124,000 |
pTiGer-reporterプラスミド
レポーター遺伝子 (コントロール) のTet誘導性発現に。
SEAP(分泌性アルカリホスファターゼ)、Lucia(分泌性ルシフェラーゼ)、eGFPのものがあり、
それぞれ3種類の耐性遺伝子の違うものがございます (Zeocin, Hygromycin, Puromycin)
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
pTiGer2-SEAP | ING | PTG2-SP | 20 UG |
¥118,000 |
pTiGer3-SEAP | ING | PTG3-SP | 20 UG |
¥118,000 |
pTiGer4-SEAP | ING | PTG4-SP | 20 UG |
¥118,000 |
pTiGer2-Lucia | ING | PTG2-LC | 20 UG |
¥118,000 |
pTiGer3-Lucia | ING | PTG3-LC | 20 UG |
¥118,000 |
pTiGer4-Lucia | ING | PTG4-LC | 20 UG |
¥118,000 |
pTiGer2-eGFP | ING | PTG2-GFP | 20 UG |
¥118,000 |
pTiGer3-eGFP | ING | PTG3-GFP | 20 UG |
¥118,000 |
pTiGer4-eGFP | ING | PTG4-GFP | 20 UG |
¥118,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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