ヒドロキシプロリンン検出による総コラーゲン比色定量キット コラーゲン定量アッセイキット（Total collagen assay）

コラーゲン定量アッセイキットは、コラーゲンの酸加水分解によって得られたヒドロキシプロリン残基の比色定量に基づき、コラーゲンを定量するキットです。

通常酸加水分解産物のヒドロキシプロリン分析を行う場合、HCl除去のために特別な装置（speedvac with special modifications）を必要としますが、QuickZyme社のトータルコラーゲン定量アッセイキットはこの手順を必要としないため、加水分解後の迅速かつ簡便（2時間以内）なコラーゲン測定が可能です。

＜特集ページ＞各コラーゲン測定方法の選択／QuickZyme Biosciences社製品の紹介

• コラーゲンの測定・定量方法

■ コラーゲンとは？

コラーゲン（collagen）は、細胞外マトリクス中の主要な構成物質の一つです。コラーゲン生成の調節不全は、コラーゲン過剰蓄積による線維症（fibrosis）やコラーゲン減少による変形性関節症（osteoarthritis）などの病態を引き起こします。したがって、多くの疾患研究でコラーゲン産生量の測定が重要となります。

■ コラーゲンとヒドロキシプロリン

トータルコラーゲン定量アッセイキットは、ヒドロキシプロリン（hydroxyproline）の検出に基づいた定量キットです。ヒドロキシプロリンは、非タンパク質構成アミノ酸（non proteinogenic amino acid）で、哺乳類ではコラーゲンとエラスチンに存在します。ヒドロキシプロリンは、主にコラーゲン三本鎖らせんに限定して含まれており、コラーゲン三本鎖らせんを安定化します。ヒドロキシプロリンは、プロリルヒドロキシラーゼによるプロリン残基の翻訳後修飾によって生成されます。ヒドロキシプロリンは、コラーゲン量測定に用いられ、はじめに組織サンプルの加水分解（6M HCl中，95℃条件）を行います。加水分解産物中のヒドロキシプロリン残基は、ProckopとUdefriendらの手法［1］を改良した方法によって定量されます。

• 非種特異的に全種類のコラーゲンを定量
• 多様なサンプルに対応（培養上清，細胞抽出物，組織ホモジネート，組織）
• ヒドロキシプロリン（hydroxyproline）分析に基づく比色定量（測定波長：570 nm）
• 広い測定範囲（測定範囲：6〜300 μg/mL，感度：2.5 µg/mL）
• 特別な装置不要！
• ELISA相当の簡便性
• ラット尾由来コラーゲンをスタンダードとして使用
• 室温保存

＜その他仕様＞

• サンプル量：50-500 µL
• フォーマット：96 ウェルプレート

• 100 special screw-capped チューブ （サンプル加水分解用）
• 2 接着プレートシール
• アッセイバッファー
• 検出試薬 A
• 検出試薬 B
• コラーゲンスタンダード (1200µg/mL) in 0.02M acetic acid
• 96ウェルアッセイプレート

QuickZyme（クイックザイム / QZM）社のトータルコラーゲン定量アッセイキットは、非種特異的に全種類のコラーゲン（mature，immature，procollagen，degraded collagen，crosslinked collagen，collagen from various sources）を定量します。本製品では、Chloramine T / DMAB（4-(Dimethylamino)benzaldehyde）を用いて生成された呈色反応物について570nmの吸光度測定を行います。本アッセイは、酸加水分解後の乾燥ステップが必要なく、特別な装置を必要としません。

※同梱のスタンダードもサンプルと同様に加水分解を実施ください。

■アッセイ原理

トータルコラーゲン定量アッセイキット（Total collagen assay kit）のスタンダードカーブ：6-300 µg/mL コラーゲン

• 可溶性コラーゲン定量アッセイキット
• トータルコラーゲン定量アッセイキット
• ヒドロキシプロリン定量アッセイキット
• 総タンパク質定量アッセイキット

※  表示価格について