Transfectamine™ mRNAは、核細胞、特に動物細胞に高濃度のmRNAを効率的にトランスフェクションできる試薬です。
核への取り込みが不要なため、DNAトランスフェクションよりも迅速にタンパク質発現が可能で、ゲノム挿入のリスクもありません。
また、特別な培地が不要で、操作も簡単です。
特長
細胞腫 | HeLa細胞 初代培養細胞 幹細胞 神経細胞 がん細胞 |
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接着性/浮遊性 | 接着性 浮遊性 |
ペイロード | mRNA |
導入方法 | In vitro |
プロトコル
プロトコルの例
- 約90%のコンフルエントまで細胞を培養し、培地交換を行う。
- Transfectamine™ mRNA-RNA混合物※を用意し、細胞に加える。
- 1晩分化させ、適切な方法でトランスフェクション効率を分析する。
Transfectamine™ mRNA-RNA混合物調製方法※
- 2.5 µg のmRNA を無血清培地 200 µLと混合する。
- 手順1にTransfectamine™ mRNA を7.5 µLを加える。
- よく混合し、室温で20分間インキュベートする。
※ Transfectamine™ mRNAとmRNAの比率は、異なる細胞株ごとに最適化する必要があります。 一般的に、推奨される比率は、Transfectamine™ mRNA 3〜5 µLに対して、mRNA 1 µg です。
成分 | 6ウェルプレート(1ウェルあたり) |
---|---|
新鮮な培養培地 | 2 mL |
プラスミド | 〜 2.5 µg |
無血清培地 | 200 µL |
Transfectamine™ mRNA | 〜 7.5 µL |
製品使用例
図1. HeLa細胞におけるトランスフェクション効率の比較(上段)と細胞毒性の比較(下段)
(上段)HeLa細胞を6ウェルプレートで約90%のコンフルエントまで培養した。他社製品およびTransfectamine™ mRNAを用いて、それぞれ2.5µgのmRNAをトランスフェクションした。画像はトランスフェクションから18時間後に、FITCチャネルを備えた蛍光顕微鏡を用いて撮影した。
(下段)他社製品およびTransfectamine™ mRNA のトランスフェクション効率は同程度であったが、他社製品でトランスフェクションしたサンプルのほとんどがスクランブル状態であったのに対し、Transfectamine™ mRNA でトランスフェクションした細胞ははるかに健全に見えた。
図2. HeLa細胞における細胞生存率の比較
HeLa細胞を、それぞれTransfectamine™ mRNAトランスフェクション試薬および他社製品
を用いて、mRNAを添加せずに推奨プロトコルに従ってインキュベートした。24時間後、両群の細胞生存率をCell Meter™ Colorimetric WST-8細胞定量キット(品番:22770)を用いて測定した。460nmにおける吸光度が高いほど、生存細胞数が多いことを示す。
本製品の使用文献はこちら
Transfectamine™ mRNA
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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TransfectamineTM mRNA Transfection Reagent![]() |
ABD | 60029 | 50 UL |
¥9,000 |
TransfectamineTM mRNA Transfection Reagent![]() |
ABD | 60030 | 500 UL |
¥44,000 |
TransfectamineTM mRNA Transfection Reagent![]() |
ABD | 60031 | 5 ML |
¥212,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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