
サービス概要
ヒト疾患の研究ツールとして必須であるマウスモデルはヒトと 15,000 以上のオーソログ遺伝子を持っています。古典的なマウスヒト化の手法は標的遺伝子のコーディング領域の操作のみでしたが、近年の研究成果からノンコーディング領域も遺伝子制御や機能に関連していることが明らかになりました。 Ingenious 社の TruHumanization™はマウス遺伝子を巨大なバクテリア人工染色体 (BACs) を利用して、プロモーター、イントロン、エキソン、制御配列を含む 200 kb 以上のヒト遺伝子全体と置き換えることができる技術であり、この挿入操作はシングルステップで実施可能です。本技術により信頼性の高い遺伝子制御や改変、転写産物の機能・制御研究を実現可能です。
TruHumanization™ の特徴
- ヒト非コード領域をデザインに含めないという制限なし
- ヒトの病態をより反映したマウスモデルを作製可能
- 簡便にマウス 1 遺伝子全長をヒト遺伝子全長と置き換えることが可能
- レポーターの追加やコンディショナルアレルの追加が可能
モデルタイプ | 詳細 |
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ヒトcDNAの発現 |
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ポイントミューテーション |
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Ingenious 社で利用可能な改変 |
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作業内容
本サービスの作業内容とマイルストーン毎の納期目安は下表をご参照下さい。
マイルストーン | サービス内容 | 納期目安 |
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I | ノックインターゲティングベクターのクローニングと構築 | 2ヶ月 |
II | ES 細胞へのエレクトロポレーション | 1ヶ月 |
III | ES 細胞クローンのPCRスクリーニングとサザンブロット分析 | 3ヶ月 |
IV | 胚盤胞へのマイクロインジェクションと F0 キメラマウスの取得 | 2ヶ月 |
V | 生殖系列移行 F1 マウスの取得と納品 | 4ヶ月 |
合計 | 1年 |
p53 ヒト化マウスモデル
inGenious 社は標準及びコンディショナルな p53 変異を含む 100 種類以上の ヒト化 p53 マウスターゲティングベクターを開発してきました。本システムを使用することにより、p53 遺伝子と関連するタンパク質パスウェイを研究することが可能です。プリメイドベクターと ES 細胞株をご選択頂ければ、p53 のエクソン 4-9 に制御可能な変異をもつモデルマウスを作製します。コンディショナル P53 変異はマウスのどの発達段階でも時期特異的にプログラム可能であり、ヒトにおける実際の癌の発達を模倣することができます。

特徴
- 安価かつ短期間でモデルマウスの作製が可能。
- p53 遺伝子のエクソン 4-9 のDNA 結合ドメインに変異が入っています。
- マウスのワイルドタイプ配列は Cre によって切除することにより、組織特異的又は時期調節可能な変異の入ったヒト化配列になります。
- ターゲティングベクターの詳細なデザインはこちら
をご参照下さい。
お見積り・ご注文方法
下記のリンクから見積のご依頼をお願い致します。