細胞培養容器のコーティングにご使用いただけます。
ヒト血漿由来およびリコンビナントの2種類をご用意しております。
背景
ビトロネクチン(Vitronectin)
ビトロネクチンは、血漿および組織に存在する478アミノ酸からなる糖タンパク質です。循環血液中では、75 kD と 65 kD のポリペプチドが混合して存在しています。様々な正常細胞および腫瘍細胞で、細胞接着、拡散、増殖、移動、分化を促進するために使用されます。また、ヘパリンとコラーゲンに結合します。
使用目的
ビトロネクチンは、培養容器表面を薄くコーティングするためにご使用いただけます。細胞の接着や培養に最適な濃度は、細胞種により異なります。各細胞培養系に最適な条件を決定するために、予備実験が必要となる場合があります。一般的には、0.5 〜 1.0 µg/cm2 の濃度でコーティングします。
特長
由来 | ヒト血漿 | ![]() |
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純度 | >95%(CBB 染色、7.5% SDS-PAGE)。 フィブロネクチンの混入は 0.04% 未満(イムノブロット)。 |
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濃度 | 0.5 mg/mL (0.1 mg ビトロネクチンを 0.2 mL バッファー 約 pH 7.4 に溶解) |
由来 | ヒトリコンビナント(E. coli)、(20-398aa fragment) | ![]() |
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純度 | >95%(SDS-PAGE) | |
濃度 | 0.5 mg/mL (0.1 mg ビトロネクチンを、NaCl、KCl、EDTA、L-arginine、グリセロールを含む 20mM pH 8.0 Tris-HCl バッファー に溶解) |
使用方法
ご使用の培養系に最適なコーティング条件を決定する際に、下記をご参照ください。
- ビトロネクチンを解凍し、無血清培地またはPBSを用いてご希望の濃度に希釈します。培養容器表面を均一に覆うのに十分な量の溶液を調製してください。
- 適切な量の希釈溶液を培養容器表面に加えます。
- 室温で1-2時間インキュベートします。
- プレートを dH2O で注意深くすすぎます。プレート底面を傷つけないようにします。
- プレートはすぐに使用できます。無菌状態であれば、2〜8℃ の湿度を保った状態で、または風乾して保存することもできます。
ヒト ビトロネクチン
ヒト血漿由来
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Vitronectin Solution, Human![]() |
ADM | 5051-0.1MG | 0.1 MG [0.5mg/mL] |
¥56,000 |
リコンビナント(E. coli)
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Vitronectin, Human![]() |
ADM | 5121-0.5MG | 0.5 MG [0.5mg/mL] |
¥66,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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