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記事ID : 43105
研究用

生体サンプル中の総亜鉛量の測定に Zinc アッセイキット(比色分析)

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生体サンプル中の総亜鉛量を96ウェルマイクロタイタープレート上で測定する簡単な比色分析アッセイです。サンプルを除タンパクして結合した亜鉛の放出後、遊離亜鉛は色素試薬と複合体を形成して鮮紅色を呈し、これを一般的な96ウェル分光光度マイクロタイタープレートリーダーにより測定します。各キットには、ブランク、亜鉛標準物質、および未知サンプルも含めて100アッセイを行うのに十分な試薬が含まれています。サンプルの亜鉛濃度は既知亜鉛標準曲線との比較により算出します。本キットの検出感度限界は〜0.4µMです。

一般的な測定例

背景

亜鉛とは?

亜鉛は、細胞増殖や分化、核酸代謝、シグナル伝達、および神経学的機能といった多数の生物学的パスウェイに関与する必須微量金属です。また、様々なタンパク質と結合し、二酸化炭素制御因子、炭酸脱水酵素、およびペプチド加水分解酵素など、数々の酵素に対して補助因子として作用します。亜鉛は多くの酵素反応、転写因子、および構造タンパク質に重要です。300種を超える既知酵素にはその触媒ドメインに亜鉛が含まれています。“Zincフィンガー”モチーフは、脂質、タンパク質および核酸と相互作用する20種以上の特徴的なモジュールにおいて高頻度で見られます。亜鉛のルイス酸としての性質により、触媒過程において負電荷を安定化させることができます。亜鉛が細胞外に放出されることにより、内分泌、傍分泌、および自己分泌システムにおいてシグナル伝達媒介物として機能します。

亜鉛は生体内で2番目に一般的な微量元素であり、〜2 - 3g程度存在しています。細胞内のおける正常な亜鉛濃度は数十から数百µmol/Lです。亜鉛欠乏により、食欲不振、免疫障害、発育遅延、体重減少、創傷治癒の遅延、下痢、および精神的疲労といった数々の臨床的徴候が見られます。亜鉛吸収障害に関連する病状として、慢性肝疾患、慢性腎疾患、鎌状赤血球症、糖尿病、および胃腸障害が挙げられます。

構成内容

  • 色素試薬
  • 亜鉛試薬
  • 亜鉛標準物質
  • 脱タンパク質溶液

実験例

健常ヒト血漿または血清中の亜鉛の検出
図 健常ヒト血漿または血清中の亜鉛の検出
マニュアルのサンプル調製とアッセイプロトコールにしたがって脱タンパク質の後ヒト血漿または血清中の亜鉛濃度を検出した

Zinc Assay Kit (Colorimetric)

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Zinc Assay Kit (Colorimetric)詳細データ CBL MET-5138 100 ASSAY
¥113,000
CBL_bnr_05.jpg Cell Biolabs(セルバイオラボ)社商品一覧 セルベースアッセイ商品 ウイルス発現商品 幹細胞研究商品 酸化ストレス / 酸化損傷商品 代謝研究商品 Cell Biolabs(セルバイオラボ)社商品一覧

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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