ZytoLight® SPEC ALK Dual Color Break Apart Probe は、非小細胞肺がん(NSCLC)等で見られるALK遺伝子の転座を検出するために設計されています。
背景
ALKは膜貫通型受容体チロシンキナーゼをコードしており、この遺伝子は造血器系および非造血器系の固形がんにおいて、いくつかの遺伝子パートナーとの融合や変異により特徴的な癌化活性を発揮します。ALK遺伝子座に影響を及ぼす転座は、T細胞から発生する侵攻性の非ホジキンリンパ腫である未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)で頻繁に認められます。最も頻度の高い転座である t(2;5)では、染色体5q35に位置するNPM1 遺伝子との融合が起きます。この転座により、NPM1-ALK融合タンパク質が生じます。NPM1-ALK融合タンパク質は自己リン酸化により恒常的に活性化され、STAT3などの下流エフェクターを活性化することにより、悪性細胞の形質転換を媒介します。さらに、NSCLCでは、2番染色体短腕に位置するALK遺伝子に影響を与える逆位[inv(2)(p21p23)]が頻繁に検出されており、EML4-ALK融合転写物の形成に繋がっています。
構成内容
- ZyGreen labeled polynucleotides (excitation 503 nm/emission 528 nm)
染色体領域2p23.1-p23.2* (chr2:29,460,144-30,095,822) のALK ブレークポイント領域の近位の配列をターゲットとするプローブ - ZyOrange labeled Polynucleotides (excitation 547 nm/emission 572 nm)
染色体領域2p23.2* (chr2:29,174,204-29,383,335) のALKブレークポイント領域の遠位の配列をターゲットとするプローブ - Formamide based hybridization buffer
*Human Genome Assembly GRCh37/hg19による
プローブの概要
使用例
ZytoLight® SPEC ALK Dual Color Break Apart Probe
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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ZytoLight(R) SPEC ALK Dual Color Break Apart Probe, ZyOrange/ZyGreen![]() |
ZYV | Z-2124-50 | 50 UL [5 test] |
¥82,000 |
ZytoLight(R) SPEC ALK Dual Color Break Apart Probe, ZyOrange/ZyGreen![]() |
ZYV | Z-2124-200 | 200 UL [20 test] |
¥275,000 |
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ZytoLight(R) FISH-Tissue Implementation Kit![]() |
ZYV | Z-2028-5 | 5 TEST |
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ZYV | Z-2028-20 | 20 TEST |
¥60,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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