ZytoLight ® SPEC MET/CEN 7 Dual Color Probeは、様々なヒト腫瘍でみられるMET遺伝子の増幅を検出する混合プローブです。
背景
MET遺伝子(または、c-Met)は、染色体上の7q31.2領域に座位し、肝細胞増殖因子(HGF)に対する膜貫通型チロシンキナーゼ受容体をコードしています。HGFとMETは血管新生と腫瘍増殖において重要な役割を担います。神経膠種、黒色腫、およびいくつかの肉腫をはじめ、肺がん、乳がん、結腸直腸がん、前立腺がん、および胃がんなど、数々の細胞腫においてMETの活性化や上方制御が確認されています。METの過剰発現は、様々な細胞腫、多発性骨髄腫、または神経膠腫において予後の指標となることが知られています。そのため、HGF/METシグナル伝達経路の複数の指標が、血管新生や腫瘍増殖の阻害に向けた有力な治療法として研究されています。近年、肺がんにおいて、ERBB3依存性のPI3K経路活性化によりMET増幅によってゲフィチニブやエルロチニブに耐性となることが報告されています。
プローブの概要
SPEC MET/CEN 7 Dual Color Probeは、橙色蛍光色素を直接標識した第7番染色体のセントロメア領域のαサテライト(D7Z1)に特異的なCEN7プローブと、緑色蛍光色素を直接標識した7q31.2に座位するMET遺伝子に特異的なSPEC METプローブの混合プローブです。
図.1 プローブの検出位置
図.2 SPEC MET プローブのマップ
使用例
正常な間期細胞の核では、2つの橙色シグナルと2つの緑色シグナルを確認できることが期待されます。一方、MET遺伝子座が増幅した細胞では、複数コピーの緑色シグナル、または緑色シグナルのクラスターが確認されます。
図.3 SPEC MET/CEN 7 Dual Color Probeを正常間期細胞にハイブリダイズさせた場合、各核において2つの橙色と2つの緑色シグナルが確認できた。
図.4 多染色体性第7番染色体をもつ肺がん細胞では、核において4つの橙色(CEN7)と4つの緑色(MET)シグナルが確認された。
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ZytoLight® SPEC MET/CEN 7 Dual Color Probe
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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ZytoLight(R) SPEC MET/CEN 7 Dual Color Probe, ZyOrange/ZyGreen | ZYV | Z-2087-200 | 200 UL [20 test] |
¥281,000 |
* Test:各試験に 10 µL プローブ溶液を使用した場合です。
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ZytoLight(R) FISH-Tissue Implementation Kit | ZYV | Z-2028-20 | 20 TEST |
¥54,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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