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Q&A

記事ID : 45465

FAQ : 組換えα-シヌクレインタンパク質/α-シヌクレイン線維化タンパク質(ヒト型)について

・α-シヌクレイン線維化タンパク質(ヒト型)/品番:SYN03
・α-シヌクレインリコンビナントタンパク質(ヒト型)/品番:SYN04

【01】 SYN04の調製方法は?

大腸菌にて全長αSynucleinを発現させ、ライセートから精製したモノマーを超遠心分離(160,000g、20分)して、その上清をSYN04としています。

【02】 SYN03、SYN04の分子量は?

SYN04の分子量は14.5 kDaです。SYN03の分子量は特定ができません。特定ができない理由は、SYN03の中には多量体・重合体が含まれ、均一な分子ではないためです。

【03】 SYN04でコドン最適化を実施されたとのことですが、コンストラクト配列はどうなっていますか?

全長シヌクレイン配列は、136TyrのコドンをTACからTATに変更したのみで、その他の配列に関しては変更しておりません。
ATGGATGTATTCATGAAAGGACTTTCAAAGGCCAAGGAGGGAGTTGTGGCTGCTGCTG AGAAAACCAAACAGGGTGTGGCAGAAGCAGCAGGAAAGACAAAAGAGGGTGTTCTCT ATGTAGGCTCCAAAACCAAGGAGGGAGTGGTGCATGGTGTGGCAACAGTGGCTGAGA AGACCAAAGAGCAAGTGACAAATGTTGGAGGAGCAGTGGTGACGGGTGTGACAGCAG TAGCCCAGAAGACAGTGGAGGGAGCAGGGAGCATTGCAGCAGCCACTGGCTTTGTCA AAAAGGACCAGTTGGGCAAGAATGAAGAAGGAGCCCCACAGGAAGGAATTCTGGAAG ATATGCCTGTGGATCCTGACAATGAGGCTTATGAAATGCCTTCTGAGGAAGGGTATCAA GACTATGAACCTGAAGCCTAA

参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16513114/

【04】 SYN03、SYN04のアミノ酸配列は?

以下の通りです。
MDVFMKGLSKAKEGVVAAAEKTKQGVAEAAGKTKEGVLYVGSKTKEGVVHGVATVAEKTKEQVTNVGGAV VTGVTAVAQKTVEGAGSIAAATGFVKKDQLGKNEEGAPQEGILEDMPVDPDNEAYEMPSEEGYQDYEPEA

【05】 SYN04にタグ配列はついていますか?

ついていません。

【06】 SYN04は精製濾過(限外濾過など)をしていますか?

していません。

【07】 1ロットで大量に購入できますか?

SYN03の場合、40本(4mg)までは同一ロットで製造、納品が可能です。納期は4〜5週間となります。価格はお問い合わせください。

【08】 SYN03、SYN04はリン酸化抗体で検出可能ですか?

SYN04は大腸菌より精製したシヌクレインモノマー(リコンビナント)、SYN03はそれを線維化した製品でリン酸化は受けておりません。よってリン酸化抗体で検出されません。ウェスタンブロットで検出が認められる場合は、non-specificなクロスリアクションと考えられます。

【09】 SYN03の調製法は?

以下の通りです。

  1. SYN04を37℃環境下で線維化。
  2. 超遠心して線維をpptとして回収。(線維化しなかったモノマーは上清に存在するので除去される)
  3. 回収したppt画分に適当量の生理食塩水を添加し、更に超遠心して線維をpptとして回収。(線維化しなかったモノマーをさらに除去)
  4. 得られた線維に適当量の生理食塩水を加え、これを超音波処理した試料をSYN03とします。

【10】 本製品を廃棄する際は、オートクレーブ処理 (134℃・20 分 )、もしくは SDS(3% 以上 ) を加えてオートクレーブ処理 (121℃ , 20 分 ) を行ってください。とありますが、ただ「121℃ , 20 分」処理するだけではだめでしょうか?

オートクレーブ処理 (121℃ , 20 分 )では、シード活性の残存がありますので、データシートの条件で処理をお願いします。

【11】 オートクレーブ処理 (134℃・20 分 )、もしくは SDS(3% 以上 ) を加えてオートクレーブ処理 (121℃ , 20 分 )でシード活性(凝集能)がなくなるというデータはありますか?

こちらの文献でご確認ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29669601/

【12】 SYN03にモノマーは含まれていますか?

SYN03の線維化工程後、上清にモノマーがほとんど含まれていないことを確認しており、また超遠心分離2回の操作により、ほとんど残っていないと考えられます。

【13】 SYN03をSDSサンプルバッファーに溶かしウェスタンブロットすると、モノマーの分子量と思われるバンドが得られます。やはりモノマーが含まれている可能性があるのではないでしょうか?

精製過程でモノマーが残る、または超音波処理でモノマーが発生する可能性は低いと考えられます。ウェスタンブロットでモノマーの分子量(14.5 kDa)にバンドが得られる場合、SDS処理によってモノマーが微量に遊離する結果である可能性が高いと思われます。

【14】 製品中のエンドトキシンレベルについて情報はありませんか?

技術開発元である東京都医学総合研究所の共同研究先のグループで測定した事例があります。
こちらの文献をご参照ください。
https://www.nature.com/articles/srep30891
一例として「10.6〜11.3 endotoxin units per 1 mg of protein」となります。

【15】 SYN03のシード活性はどのように評価していますか?

100 µLのSYN04に1 µgのSYN03を添加して、経時的にチオフラビンTの蛍光強度を測定し、15-20時間経過後に、その蛍光強度が基準値を超えることを確認しています。


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