N-結合糖鎖を遊離させるために一般的に使用される主な方法にはヒドラジン分解およびエンドグリコシダーゼ処理があります。
こちらで放出方法の選択等の詳細について説明しています。
LUD社の経験では、糖鎖サンプルが純粋であるほど、シアル酸残基が脱落する可能性が高くなります。ただし、いくつかの予防法があります。
1.酸性pHと高温の組み合わせを避けます。可能な限り、pHを6-9の範囲に保ち、温度を30℃以下に保ちます。
2.遠心やロータリーで糖鎖サンプルを乾燥するときは温度を25℃以下に保つようにしてください。
凍結乾燥(フリーズドライ)はシアル酸の劣化に関しては安全ですが、真空を解除するとサンプル全体が失われる危険性が高くなります。