商品詳細「マルチプレックスIHC検出キット MULTIVIEW®」
MULTIVIEW® (mouse-HRP/mouse-AP)IHC キットの場合、抗体や検出、色素の各ステップでの十分な洗浄(洗浄バッファーで 1 分×3 回)により余分な抗体、検出試薬、色素を除去します。そのため、抗体除去は必要ありません。また、一次レイヤー(初めの染色)の色素がブロッキング色素として働き、その後に続く反応から初めの染色を保護してくれます。
DAB はよい保護色素として働くため、初めの染色の色素として DAB を使用する場合には、抗体除去バッファーをスキップすることができます。
IHC では、正確に実験をデザインすることが大切です。理想的な状況は、他の標識マーカーの干渉を受けずに、組織中のユニークなタンパク質もしくは抗原を標識するということです。核、細胞質、あるいは膜に存在し、オーバーラップしない異なるマーカーを選ぶとよいでしょう。
初めに DAB 色素を使用し、次に赤色素を使用することをお薦めします。
もし両抗体が同じ部位を認識する場合(例えば、両抗体が細胞質膜に存在するターゲットを認識する)、互いに影響し合った染色を観察するでしょう。結果を断定することはできませんが、可能性として、非常に強い発色が観察できるかもしれません。しかしながら一次抗体の特異性にも依存します。もし抗体がとても特異性が高く、エピトープ結合部位においてオーバーラップしないのであれば明確な色素染色が観察できるでしょう。