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Q&A

記事ID : 10689

Q&A : コスモ・バイオ 細胞製品について

1. コスモ・バイオ 細胞製品全般について

2. 脂肪組織関連

■ 内臓脂肪細胞

■ 皮下白色脂肪細胞

■ 褐色脂肪細胞

3. 骨・軟骨・歯関連

■ 骨芽細胞

■ 破骨細胞

■ 軟骨細胞

■ 骨髄細胞

4. 循環器関連

■ 心筋細胞

■ 血管内皮細胞

5. 肝機能関連

■ 肝細胞

6. 間葉系幹細胞

■ 間葉系幹細胞

7. 膵臓組織関連

■ 膵島

8. マクロファージ関連

■ アストロサイト

9. その他ツール

■ POLARIC™ PLT-500c6

1. コスモ・バイオ 細胞製品全般について

【1-01】 異なる動物種や異なる系統で細胞を調製できますか?

細胞種、動物の系統などによりカスタム製造の可否判断をいたします。動物種、ご希望の系統、必要な細胞数などの情報をお知らせ下さい。

【1-02】 異なる容器形式や容器数で納品できますか?

凍結の可否や一度に生産できる細胞数など細胞種によって異なります。必要な細胞量や容器形式などの情報をお知らせ下さい。

【1-03】 必要量の細胞を同一ロットで供給できますか?

凍結の可否や一度に生産できる細胞数など細胞種によって異なります。必要なロット数や納品条件などの情報をお知らせ下さい。

【1-04】 配送到着日の指定はできますか?

細胞製品の製造は動物の調達、健康状態確認後の製造作業となるために、通常1−3週間必要です。お急ぎの場合や期日指定納品が必要な場合は事前にお問い合わせください。
ただし、

  • 製造には数日にまたがる作業が多いために休日明け到着が困難な商品もございます。
  • 地域によっては追加送料が発生する可能性があります事を予めご了承願います。

【1-05】 悪天候(暴風雨・吹雪・台風などによる遅配)や配送ミス、配送事故による遅配で、商品が使えない状態だった場合は保証してもらえますか?

天候不順が予測される場合は、予めお客様とご相談のうえ発送予定を変更させていただく場合があります。

予測不可能な天候不順による遅延や、運送上の手違いによる遅延により製品品質が維持できなくなった場合は、当社費用負担にて代替品と交換させていただきます。

ただし、お客様施設内にて発注者以外の方が受け取り、発注者の方との連絡不備などによる品質劣化など、お客様施設に原因がある場合は保障対象外とさせていただきますので、予めご了承ください。

【1-06】 製品を使用した投稿論文を教えてください。

コスモ・バイオ 細胞製品をご使用頂きました投稿論文は、弊社ホームページ(https://www.cosmobio.co.jp/PMC-ronbun)よりご覧いただけます。

2. 脂肪組織関連

内臓脂肪細胞

【2-01】 一度凍結融解した細胞は、再凍結できますか?

一度融解した細胞の再凍結は避けてください。ハーフサイズ(1.5x106cellsx1本 品番:VACH1C)をお勧めします。

【2-02】 内臓脂肪細胞培養キットの有効期限は?

凍結細胞の有効期限は-80℃凍結で1年間です。
培養用メディウムは-20℃凍結で6ヶ月間、液体窒素凍結で1年間です。

【2-03】 継代は可能ですか?

継代することで脂肪細胞の分化率が極端に低下するため、お勧めいたしません。

【2-04】 マウス由来細胞の調製は可能ですか?

製品化に向けて検討中です。

【2-05】 三次元培養は可能ですか?

コラーゲンゲル内培養が可能であることは確認しております。
これにより成熟後の培養可能日数を延長することができますが、コラーゲンが溶解していくため予めコラーゲン量の検討が必要です。

皮下白色脂肪細胞

【2-06】 継代は可能ですか?

新生児由来の製品(WAT01、02、03)は一回のみ可能であることを確認しています。

褐色脂肪細胞

【2-07】 継代は可能ですか?

一回のみ継代可能であることを確認しています。

【2-08】 UCP1の発現を測定する際、投与から何時間経過した際に測定するのが好ましいか教えて下さい?

mRNAの発現を見る場合、6時間前後で急激に上昇することが確認されています。

3. 骨・軟骨・歯関連

骨芽細胞

【3-01】 継代は可能ですか?

アルカリフォスファターゼ活性染色の評価より、少なくとも2回までは継代可能であることを確認しております。

破骨細胞

【3-02】 継代は可能ですか?

破骨細胞はトリプシン処理で培養容器から離脱することは難しく、成熟破骨細胞の継代はセルスクレーパーを用いて物理的に剥がす方法と、あらかじめコラーゲンゲル上で培養する方法が知られています。ただどちらの方法も一般に回収率がよくありませんでしたのでご注意ください。

【3-03】 Pit Formation Assayにおいて、象牙質切片上にできたPitの観察方法は?

ヘマトキシリンで染色後、実体顕微鏡で観測してください。

【3-04】 培養何日目で破骨形成が見られますか?またどのくらい培養が可能ですか?

破骨形成は培養4−5日目から見られます。培養期間は2週間程度です。

【3-05】 パンフレットに記載してあるSEMで観察した吸収窩は、何日程度の培養期間でしょうか?

2週間の培養期間です。

【3-06】 培養用メディウムの組成は?

基本培地α-MEMに10% FBS、M-CSF、RANKL、Penicillin-Streptomycinで構成されています。

【3-07】 培地を再凍結して使用することはできますか?

培地を数回に分けてご使用されたい場合、キットに含まれる培養用メディウムをいったん融解し、10mL/tube程度に分注、-20℃以下に凍結保存してください。繰り返しの凍結融解はM-CSF、RANKLの失活の原因となるため避け、融解させた培地は都度、使い切りとしてください。

【3-08】 破骨細胞に分化しないように培養を行うには?

RANKLを除いた培養用メディウムでの培養をお勧めします。血清のロットにより培養に差が出ますので、同じ血清ロットを使用した付属の洗浄用メディウムにM-CSFを添加しお使い下さい。

軟骨細胞

【3-09】 継代は可能ですか?

1回のみ可能です。継代を繰り返すことで軟骨細胞が脱分化します。継代する時期は納品した翌日中に行ってください。長時間培養した場合、軟骨細胞から産生した細胞外基質の影響で培養容器から細胞が剥がれなくなります。

【3-10】 継代する時期は?

納品当日もしくは翌日中に行ってください。 長時間培養した場合、軟骨細胞から産生した細胞外基質の影響で培養容器から細胞が剥がれなくなります。

【3-11】 専用培地にはなぜアスコルビン酸が含まれるのですか?

アスコルビン酸は軟骨基質、特にコラーゲン合成に必須であるためです。

骨髄細胞

【3-12】 継代は可能ですか?

継代は1回までをお勧めしております。継代回数を重ねた場合、培養中の間葉系幹細胞の性質が変化し、脂肪細胞や骨芽細胞への分化率が低下します。

【3-13】 凍結保存はできますか?

はい、可能です。細胞はフラスコ8枚に培養した状態で納品されますので、フラスコから回収した細胞を凍結保存してください。

4. 循環器関連

心筋細胞

【4-01】 継代は可能ですか?

継代すると非心筋細胞が優位に増殖するためお勧めしません。

【4-02】 播種してから何日目から拍動しますか?(CMC02、03)

播種後、24〜48時間ごろから拍動します。

血管内皮細胞

【4-03】 何継代まで増殖可能ですか?

10継代まで問題ないことを確認しております。それ以上になると形態が変わったり、増殖が遅くなったりするためお勧めしておりません。お届けする細胞は4継代のものです。

5. 肝機能関連

肝細胞

【5-01】 最長で何日程度培養可能ですか?

お届けから4〜5日間程度です。5日程度以降、線維芽細胞や内皮細胞系など、他の細胞が増えてくることがあります。

【5-02】 肝細胞を使用した評価系にはどのようなものがありますか?

アルブミン合成系などが良く使われています。
市販のアルブミン定量キットなどが使用できます。

【5-03】 継代は可能ですか?

継代はできません。

【5-04】 細胞は増殖しますか?

細胞は増殖しません。お届け時の細胞は、60-80% confluentのものです。

【5-05】 凍結保存は可能ですか?

トリプシン処理によるダメージを受けやすく、また、凍結処理により生存率が著しく低下するため不可能です。

【5-06】 24well plateから6well plateに変更して納品することは可能ですか?

はい可能です。プレート枚数も同数で納品いたします。

【5-07】 24well plateから96well plateに変更して納品することは可能ですか?

肝細胞は細胞のサイズが大きく重量もあるため、プレート間及びウェル間のバラツキが非常に大きく、見た目で2割程度のバラツキとなります。そのため96well plateでの納品はお勧めいたしませんが、バラつきがある点をご了承頂けるようでしたら96well plateでも納品いたします。

6. 間葉系幹細胞

間葉系幹細胞

【6-01】 継代できますか?

継代回数は AMSC、BMSC ともにお客様が凍結細胞の再培養後、3〜5回で増殖速度が低下する事を確認しております。継代回数とともに増殖速度や分化効率が低下いたしますので、お客様の実験目的に合う継代回数をご検討ください。

7. 膵臓組織関連

膵島

【7-01】 継代できますか?

継代はできません。

【7-02】 膵島細胞の、倍化時間と分裂回数の目安を教えていただけますか?

膵島は増えませんので、そのまま培養いただくことになります。

【7-03】 細胞分散液は、ラット膵島、マウス膵島どちらでも使用できますか?

膵島用細胞分散液(コードPNIDM)は、ラット・マウス共通です。

【7-04】 分散後の細胞の扱い方を教えてください。

通常の培養方法で培養することは可能です。ただし培養プレートやディッシュに細胞は付着しませんので、浮遊の状態で培養してください。

【7-05】 コラーゲンコートを行ったプレートには細胞は接着しますか?

コラーゲンコートしたプレートでも細胞は接着しません。

8. マクロファージ関連

アストロサイト

【8-01】 継代はできますか?

本製品は臓器から採取した初代細胞ですので、継代を行うと増殖の強い非アストロサイト細胞が優勢になるため、継代はお勧めしておりません。

【8-02】 アストロサイトの純度は測定していますか?

アストロサイトの純度の測定は行っておりませんが、免染での目視確認において、ほぼ9割以上のGFAP陽性細胞がいることを確認しております。

9. その他ツール

POLARIC™ PLT-500c6

【9-01】 血清の存在は染色性に影響を及ぼしますか?

血清の存在は全く問題ありません。

【9-02】 少量のエタノールで色素を溶解しますが、エタノールによる細胞毒性などの影響はありませんか?

培地のみでPOLARIC™ PLT-500c6の粉体を溶解するには数日かかります。そのため最少量の有機溶媒で溶解することをお勧めいたします。DMSOなども可能ですが、分化への影響を最小限にするために、エタノールを推奨しております。またエタノール濃度は3/10,000と極めて少なく、細胞障害性は特に問題はないと考えています。

【9-03】 酵母やバクテリアでの染色例はありますか?

乳酸菌、酵母で弱く染色することを確認しています。

【9-04】 In vivo実験系で染色した場合、どれだけの期間・蛍光強度の実績がありますか?

In vivoの試験は大変興味深いのですが、現在あまり実績がないため十分なデータがありません。 In vivoの試験をご希望の方は弊社までお問合せ下さい。

【9-05】 蛍光を発する温度の上限・下限はありますか?

室温から37℃の範囲でしか確認しておりません。

【9-06】 蛍光の退色時間はどれくらいですか?

お使いになる細胞種や機器の設定、光の強さによって異なりますが、1日1〜2回程度の観察であれば退色はほとんどありません。

【9-07】 固定した細胞をPOLARIC™ PLT-500c6で染色することは可能ですか?

細胞種にもよりますが、染色することは可能です。ただし生細胞と比べて染色性が異なります。

【9-08】 POLARIC™ で染色した生細胞を固定することは可能ですか?

はい、可能です。固定はホルマリン系固定液で行ってください。

【9-09】 POLARIC™ PLT-500c6との二重染色で、ヘキストで核染色を行う場合はパラホルムアルデヒドなどで固定を行っていますか?

固定をしなくても核染色することができます。生細胞を染色する場合はHoechst33258よりはHoechst33342を使用したほうが良好に染色されます。

【9-10】 全ての細胞で蛍光標識されますか?

染色レベルは、細胞種および染色時期によって異なりますが、コスモ・バイオ 札幌事業部で取り扱っている全ての初代培養細胞においてPOLARIC™ PLT-500c6で染色が可能であることを確認しております。


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