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Q&A

記事ID : 44404

FAQ:Lexogen社 Poly(A) RNA Selection Kit

【商品詳細】

【01】V1.0 と V1.5 の違いは何ですか?

V1.5では新しいoligo(dT)ビーズを使用しており、それに伴ってハイブリダイゼーションバッファーとビーズ洗浄バッファーの組成が変更されています。また、poly(A)RNAの収率を最大化するためにプロトコールが最適化されており、V1.0では10 µLだった磁気ビーズの容量を2 uLまで減らし、最大5 µgまでのtotal RNAのインプット量に使用することが可能になりました。

【02】poly(A)濃縮は複数回繰り返す必要がありますか?

高感度にpoly(A)を濃縮できるため、poly(A)濃縮は繰り返す必要はなく、一度で十分濃縮することが可能です。poly(A)濃縮を繰り返した場合、非特異的結合rRNAをさらに除去することが可能です。

【03】oligo(dT)の長さはどれくらいですか?

あいにく、V1.5に含まれているoligo(dT)の長さは非開示となっております。以前のバージョンであるV1.0では、30nt のoligo(dT)が使用されていました。

【04】poly(A)濃縮の反応をRNAインプット量5 ugよりもスケールアップする方法を教えてください。

ビーズの量をRNAのインプット量に比例して増やすことでスケールアップが可能ですが、お客様のご希望のインプット量に合わせたご提案については、お問合せください。

【05】poly(A) RNAの回収率はどれくらいですか?

poly(A)RNAの回収量はtotal RNAが由来する組織や細胞種によりますが、一般的に、poly(A)RNAはtotal RNAのうち1~3%を占めています。

【06】Poly(A)RNA Selection KitではどのようなRNAが濃縮されますか?

Poly(A)RNA Selection Kitでは、mRNAのようにpoly(A)尾部を持つRNAだけでなく、ミトコンドリアrRNAも濃縮します。ミトコンドリアrRNAは濃縮したpoly(A)RNAのうち最大4%(total RNAのうち0.08%)を占める可能性があるため、RNA-Seqでは2~4%のシークエンスリードがrRNAに相当している可能性があります。

【07】poly(A)濃縮の後、バイオアナライザートレースの結果でリボソームに由来するピークが得られましたが、それはなぜですか?

Agilent社のバイオアナライザーやその他の電気泳動プラットフォームでは、18Sと28SのrRNAを検出しようとする傾向があるため、いくつかの転写産物がrRNAとして誤って検出されてしまうことがあります。 下記図1ではバイオアナライザーソフトウェアが、poly(A)濃縮サンプルのトレースから2つのピークを18Sおよび28Sとして分類していますが、total RNAを希釈して図1に重ねてトレースした図2では、18Sと28Sに分類されたピークがrRNAのピークでないことが明らかになっています。poly(A)濃縮サンプルには18Sと28SのrRNAは残留しておりません。

LEX_polyA_faq_01.png
図1:5 µgのUniversal Human Reference RNA(UHRR)からPoly(A) RNA Selection Kitで濃縮したRNAのバイオアナライザートレース。バイオアナライザーソフトウェアが18Sと28SのrRNAを誤って検出している。

LEX_polyA_faq_02.png
図2:Poly(A) RNA Selection Kitを使用する前後のサンプルのバイオアナライザートレース。赤色:希釈したUniversal Human Reference RNA(UHRR) (RIN値:8.5)。青色:Poly(A) RNA Selection Kitで濃縮されたRNA。total RNAのトレースは、Poly(A) RNA Selection Kitで濃縮したサンプルにおけるrRNAのピークが、18Sと28SのrRNAでないことを示している。


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