1.プローブの溶解
Lysine labeling unitに DMF 25μLを加え溶解させた後、 CH2Cl2 25μLを加える。
2.プローブの活性化
全量をIBX-polystyreneに作用 させ、室温(25℃)で30分間振盪 する。
3.ろ過
IBX-polystyreneをFiltration tube (0.45μm) により遠心ろ過して除去する。 フィルターに残ったIBX-polystyreneに CH2Cl2 25μLを加えて遠心ろ過し、 付着した試薬を洗い込む。 この操作を2回繰り返す。
4.ろ液の濃縮・乾固
ろ液を室温(25℃)で窒素気流下または 遠心濃縮機にて30分〜1時間程度濃縮・乾固する。 残渣を2μLのDMSOで完全に溶解し、pH6〜8 のリジン残基などのアミノ基を含まないバッファーまたは水等98μLを加え標識プローブ 溶液を調製する(全量を100μLとした場合には、 標識プローブ濃度は10-4Mとなります)。
5.標識手順
タンパク質および抗体を標識する場合には、 標識プローブ溶液にサンプルを加えピペッ ティングにより混和し、サンプルに最適な温度 条件下(25℃〜45℃)で30分間静置反応させた 後、Filtration tube(分画分子量10,000)または ゲルろ過等を用いて低分子試薬を除去する。
細胞表層の標識の場合には、浮遊状態の細胞、 またはディッシュにコーティングした細胞に対 して上記-4.で調製する標識プローブ溶液をリジン残基などのアミノ基を含まないBuffer溶液中 (培地を用いる事は好ましくない)、37℃で10分間作用させた後、余剰の試薬を培地で3回程度洗浄する。