UbiQ社の特許プラットフォームは、3つの特許技術、UbiQ-Block™、UbiQ-Click™ およびUbiQ-Syn™ から成ります。これらの技術により、ユビキチン(Ub)プローブやConjugate、変異体等を開発しています。UbiQ社では、自動化された固相ペプチド合成を使用して、ネイティブ構造の部位選択的ユビキチン化ペプチドを合成します。これらの新しい技術により、新薬開発スクリーニング、基礎研究および構造解析研究を強力にサポートいたします。

Fig1:UbiQ社独自の新技術
UbiQ-Block™ は、部位特異的に、ご希望のUb(Ubl)を修飾したポリペプチドを作成することを可能にします。この技術は、γ-及びδ-thiolysine(Fig2. 右図)を用いたUbiQ社独自の技術です。これらのthiolysineを用いた合成は、従来のFmocペプチド固相合成法にて合成されます。
UbiQ-Click™ は、特定のタンパク質分解酵素に対して安定なユビキチン修飾(ポリ)ペプチドを合成する技術する技術です。DUBの認識部位であるイソペプチド結合を、タンパク質分解に安定なアミド同配体で置換し、特定のタンパク質分解に安定なUb修飾(ポリ)ペプチドを合成します。このペプチドは、イソペプチドアミド結合部位のみが修飾されているため、周辺の全体的な構造は最大限保存されています。
UbiQ-Syn™ は、高効率な直鎖固相ペプチド合成により、76アミノ酸Ubのポリペプチド配列を合成する新技術です。この技術によって、現在の生物学的アプローチでは難しい、His6, HA等のアフィニティタグや蛍光色素を標識したUb変異体を生成することが可能となります。
従来のユビキチン試薬は、ネイティブのイソペプチド結合を欠き、機能性を持つものが少なく、試薬としての使用に制限がありました。UBiQ社独自の技術で合成したユビキチン試薬は、ネイティブな状態で、イソペプチドを保持したFP試薬およびそのアプリケーション例を紹介いたします。
タンパク質分解による蛍光偏光(FP:Fluorescence polarization)変化のモニタリングによって、DUB活性の測定が可能です(Fig.3)。FPは、分子の回転速度の変化を測定します。Ub/Ublに結合した蛍光分子(例:TAMRA-Lys(Ubl)-X)は、偏光によって励起されると、高分子のため回転速度が遅くなり大きな偏光度(高P値)になります。このタンパク質がDUBによって分解されると、蛍光分子は小さいリガンド(例:TAMRA-Lys-X)に結合しただけの状態になり、分子が小さいため励起されると急速に回転し、蛍光が偏光解消して偏光度を減少させます(低P値)。
Fig.2 TAMRA-Lus(Ubl)-XのDUB活性測定
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