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ウェビナー(オンラインセミナー)

記事ID : 42557

シスメックス社主催ウェブセミナー「がん治療における血中全長グリピカン3 (glypican -3: GPC3) 定量の意義について」


  • 講演内容:がん治療における血中全長グリピカン3 (glypican -3: GPC3) 定量の意義について
  • 講師 :国立がん研究センター 先端医療開発センター 免疫療法開発分野 中面 哲也先生
  • 言語:日本語
  • 日時:2021年6月25日(金) 17:00~18:00
  • 抄録:
    Glypican-3 (GPC3)は肝細胞がん(HCC)において高発現している膜結合型がん抗原であり、HCC患者の約8割で組織中に発現していることが知られている。一方、GPC3はHCC患者の血中においても検出されることが知られており、血液バイオマーカーとしての利用が期待されている。しかしながら、その血中濃度や存在様式、臨床的価値については様々な説があり、未だ実用化には至っていない。我々は、生理的に最も重要であると考えられる全長型GPC3に注目し、シスメックス株式会社との共同研究において、血中全長型GPC3を特異的に検出する測定系を構築し、その臨床的価値について検討を行なって、血中全長型GPC3が肝細胞がんやその再発リスクを診断するマーカーとして高い性能を有していることを明らかにすることができた。
    血中全長型GPC3を指標とした診断法を実用化することで、各患者の再発リスクに応じた最適な治療法選択を補助できるようになるだけでなく、GPC3をターゲットとしたワクチン療法やTCR-TやCAR-Tなどの細胞療法、あるいは抗体医薬品のコンパニオン診断薬として、それらの開発も加速させることができると期待される。
    本講演では、血中全長型GPC3を特異的に検出する測定系を用いた様々な検討の結果を紹介して血液バイオマーカーとしての可能性について考察するとともに、我々が専門とするGPC3をターゲットとしたワクチン療法やTCR-TやCAR-Tなどの細胞療法の開発についても触れ、それらの治療法のコンパニオン診断薬としての可能性についても言及する。

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