がんは依然として世界的に主要な死因の一つであり、最新のWHO報告によると、死因の約6分の1ががんに関連しています。抗体薬物複合体(ADC)は、比較的新しい抗がん治療薬であり、高い特異性と強力な細胞傷害性を特徴としています。ADCは、モノクローナル抗体、リンカー、細胞傷害性ペイロードの3つの主要成分から構成されます。抗体が腫瘍細胞表面の抗原に特異的に結合した後、ADCはエンドリソソーム系での内在化と処理を経て、強力なペイロードを放出します。しかし、この戦略の成功は、抗体の効率的な内在化にかかっています。多くの抗体は細胞表面の標的への結合後の取り込みが不十分であり、その結果、ADCの処理が不完全となり、ペイロードの送達不足につながります。したがって、内在化効率はADCの有効性を決定づける重要な要素として注目されています。
本ウェビナーでは、現在用いられている内在化評価法を紹介するとともに、ユーザーフレンドリーなツールである組換えタンパク質DT3Cをご紹介します。DT3Cはシンプルなプレートベースの試薬であり、候補抗体間の内在化効率を比較評価できる手段を提供します。標準化されたベンチマークを示すことで、DT3Cはがん治療に向けたADCの臨床開発を支援します。
【主な内容】
- 抗体からADCへ:なぜ内在化が重要なのか?
- 現在の内在化アッセイの紹介
- DT3C:抗体内在化評価のためのより簡便なツール
- 開催日時:9月3日(水) 3:00 PM JST/KST
9月3日(水) 2:00 PM CET [日本時間:21時00分]
9月3日(水) 11:00 AM PDT/2:00 PM EDT [日本時間:27時00分] - 言語:英語
- 参加費:無料
- 演者:Ying Zhou PhD (Product Manager, CUSABIO)
- 参加方法:下記のURLよりお申込みください。
https://www.cusabio.com/webinars/antibody-internalization-with-dt3c